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階
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はし
ふりがな文庫
“
階
(
はし
)” の例文
やがて
退
(
まか
)
り立ちて、ここの御社の
階
(
はし
)
の下の狛犬も狼の形をなせるを見、酒倉の小さからぬを見などして例のところに帰り、
朝食
(
あさげ
)
をすます。
知々夫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
法皇は知らせを受けて、寝殿の
階
(
はし
)
がくしの
間
(
ま
)
に上皇を待っていた。高倉上皇、
今年
(
ことし
)
二十歳、夜明けの月の光をやわらかに浴びて立っていた。
現代語訳 平家物語:04 第四巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
そして一座を見渡したのち、広い
母屋
(
おもや
)
を廻って、二人を三段の
階
(
はし
)
の所まで引き出し、
凍
(
こお
)
った土の上に衝き落す。
山椒大夫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
みかどは、一たん
階
(
はし
)
ノ間から公卿の座へ戻られ、法皇もまた内へ入らせ給うて、あらためてのお席となる。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大仏殿の二階の上には、千余人昇り上り、
敵
(
かたき
)
の続くを
上
(
のぼ
)
せじと
階
(
はし
)
をば
引
(
ひい
)
てけり。
猛火
(
みやうくわ
)
は
正
(
まさし
)
う
押懸
(
おしかけ
)
たり。
喚叫
(
をめきさけ
)
ぶ声、焦熱、大焦熱、
無間
(
むげん
)
阿鼻
(
あび
)
の
焔
(
ほのほ
)
の底の罪人も、是には過じとぞ見えし。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
▼ もっと見る
夕日
(
ゆふひ
)
さす
白琺瑯
(
はくはふらう
)
の石の
階
(
はし
)
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
みかどは
寝殿
(
しんでん
)
の
階
(
はし
)
ノ
間
(
ま
)
にお
茵
(
しとね
)
をおかれ、
階
(
はし
)
の東に、二条ノ道平、堀河ノ大納言、
春宮
(
とうぐう
)
ノ大夫
公宗
(
きんむね
)
、侍従ノ中納言
公明
(
きんめい
)
、
御子左
(
みこひだり
)
ノ為定などたくさんな衣冠が居ながれていた。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
律師は
偏衫
(
へんさん
)
一つ身にまとって、なんの威儀をも
繕
(
つくろ
)
わず、常燈明の薄明りを背にして本堂の
階
(
はし
)
の上に立った。
丈
(
たけ
)
の高い
巌畳
(
がんじょう
)
な体と、眉のまだ黒い
廉張
(
かどば
)
った顔とが、
揺
(
ゆら
)
めく火に照らし出された。
山椒大夫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
蒼ざめた月を仰ぎながら、二人は目見えのときに通った、広い
馬道
(
めどう
)
を引かれて行く。
階
(
はし
)
を三段登る。
廊
(
ほそどの
)
を通る。
廻
(
めぐ
)
り廻ってさきの日に見た広間にはいる。そこには大勢の人が黙って並んでいる。
山椒大夫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
“階”の意味
《名詞》
(カイ)多数の層からなる建築物においてそれぞれの層もこと。
(カイ)階段のこと。きざはし、きだはし。
(カイ)官吏の序列。位階。
(出典:Wiktionary)
“階”の解説
階(かい、en: floor、イギリス英語:storey、アメリカ英語:story、英語:level, deck)は、多数の層からなる建築物におけるそれぞれの層である。建築物の層を数える助数詞としても用いられる。
(出典:Wikipedia)
階
常用漢字
小3
部首:⾩
12画
“階”を含む語句
階段
石階
階上
階梯
階級
階建
階下
二階
裏階子
玉階
階子
三階
中二階
表階子
階隠
三階建
四階
知識階級
段階
階下座敷
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