鉄橋てっきょう)” の例文
旧字:鐵橋
汽車きしゃは、たか山々やまやまのふもとをとおりました。おおきなかわにかかっている鉄橋てっきょうわたりました。また、くろいこんもりとしたはやしってはしりました。
山へ帰りゆく父 (新字新仮名) / 小川未明(著)
私たちは今年三度目どめ、イギリス海岸へ行きました。瀬川せがわ鉄橋てっきょうを渡り牛蒡ごぼう甘藍かんらんが青白いうらをひるがえすはたけの間の細い道を通りました。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
鉄橋てっきょうだ。」
くまと車掌 (新字新仮名) / 木内高音(著)
大河おおかわにかかっている鉄橋てっきょうもとがくされていたのをこのごろ発見はっけんした。しろかげ線路せんろうえあるいていたのは、それを注意ちゅういするためだった。
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それは一中隊ちゅうたいぐらいで、鉄橋てっきょうの上を行く汽車よりはもっとゆるく、小学校の遠足の列よりはも少し早く、たぶんは中隊長らしい人を先頭にだんだん橋をわたって行きました。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そのとき、汽車きしゃは、野原のはらや、またおかしたや、むらはずれや、そして、おおきなかわにかかっている鉄橋てっきょううえなどをわたって、ずんずんと東北とうほくほうかってはしっていたのでした。
飴チョコの天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
つきは、さっそく、まちからむらへ、むらからやまあいだへというふうに、ちからのおよぶかぎり、レールのげた汽罐車きかんしゃをさがしてあるいたのです。ちょうどその時分じぶん鉄橋てっきょううえはしっている汽車きしゃがありました。
負傷した線路と月 (新字新仮名) / 小川未明(著)