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進
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まい
ふりがな文庫
“
進
(
まい
)” の例文
また、銀鴨一羽取りて(兼ねて
鳥屋
(
とや
)
内に置く)参進して
葉柯
(
ようか
)
に附くとあり。これは銀製の鴨を余興に
進
(
まい
)
らせたと見ゆ。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
貞子の
方
(
かた
)
はいと不興げにそのまま帰らせたまいける。綾子は再び出で
来
(
きた
)
らず、膳を
進
(
まい
)
らせんと
入行
(
いりゆ
)
きたる
下婢
(
かひ
)
のお松を戒めて、固く人の出入を禁じぬ。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「家康公の御手を執て、あれ見給へ、北条家の滅亡程有るべからず。気味のよき事にてこそあれ。左あれば、関八州は貴客に
進
(
まい
)
らすべし」(関八州古戦録)と言って
小田原陣
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
七十一座の神々に
進
(
まい
)
らする相嘗祭への弊物に、種目数量の若干の異同があったことは、何かそれぞれの理由が有ったはずだが、それを
攷
(
かんが
)
えてみる力は今の私にはない。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
...
情
(
なさけ
)
は
他
(
あだ
)
しためならず、皆これ和主に
進
(
まい
)
らせんためなり」ト、いふに黒衣も打ち
笑
(
わらい
)
て、「そはいと
易
(
やす
)
き事なり。幸ひこれに弓あれば、これにて共に
扛
(
か
)
き往かん。まづ待ち給へせん用あり」
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
▼ もっと見る
そちは軍事から政治向きまで、弟直義にゆだねて、多くは自身あずからぬようにいうたが、そちの
約定
(
やくじょう
)
によれば、天下の成敗は
公家
(
くげ
)
にまかせ
進
(
まい
)
らさん——と、明記しておる。その儀と、
矛盾
(
むじゅん
)
はせぬか
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
妾実は家も
骨内
(
みうち
)
もない孤児だが、ふと君を一日
見
(
み
)
進
(
まい
)
らせてより去りがたく覚えた熱情の極、最前のような
啌
(
うそ
)
を
吐
(
つ
)
いたも、お前と夫婦に
成田山
(
なりたさん
)
早く
新勝寺
(
しんしょうじ
)
を持って見たいと聞いて
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
出来るかぎり清く
汚
(
けが
)
れなくして、元は最も神の御座に近く
進
(
まい
)
らせんとして、時としては眼に見えぬ霊体の所在を標示する樹枝や
斎串
(
いわいぐし
)
の木に、直接に
結
(
ゆ
)
わえつける習わしがあったらしく
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
かく
存命
(
ながら
)
へて今日までも、君に
傅
(
かしず
)
きまゐらせしは、妾がために雄の仇なる、かの烏円をその場を去らせず、討ちて給ひし黄金ぬしが、御情に
羈
(
ほだ
)
されて、
早晩
(
いつ
)
かは君の
御為
(
おんため
)
に、この命を
進
(
まい
)
らせんと
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
座敷の真中に坐せる主婦に鶏卵一つ
進
(
まい
)
らする途中、客人を見て
長揖
(
ちょうゆう
)
する刹那、屁をひりたくなり、
力
(
つと
)
めて尻をすぼめる余勢に、
拳
(
こぶし
)
を握り過ぎて卵を潰し、大いに
愕
(
おどろ
)
いて手を
緩
(
ゆる
)
めると
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
伊勢の海浜で採れた
蛤
(
はまぐり
)
を東大寺の上人が買って放ちやると、その夜の夢に蛤多く集まりて、大神宮の前に
進
(
まい
)
りて得脱するはずだったに、入らぬ世話して苦を重ねしめられたと歎いたと記す。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
進
常用漢字
小3
部首:⾡
11画
“進”を含む語句
精進
進行
進出
進入
行進曲
進捗
進歩
進上
推進機
推進器
進路
驀進
昂進
二進
進退
突進
亢進
精進湖
精進日
進寄
...