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近習
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きんじゆ
ふりがな文庫
“
近習
(
きんじゆ
)” の例文
此時江戸表には八代將軍
吉宗公
(
よしむねこう
)
近習
(
きんじゆ
)
を
召
(
めさ
)
れ上意には奉行越前守は未だ
病氣全快
(
びやうきぜんくわい
)
は致さぬか芝
八山
(
やつやま
)
に居る天一坊は
如何
(
いかが
)
せしやと
發
(
ほつ
)
と御
溜息
(
ためいき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それを聞いた時、瀬田は「
暫時
(
ざんじ
)
御猶予
(
ごいうよ
)
を」と云つて便所に
起
(
た
)
つた。小泉は一人いつもの
畳廊下
(
たゝみらうか
)
まで来て、脇差を抜いて下に置かうとした。此畳廊下の横手に奉行の
近習
(
きんじゆ
)
部屋がある。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
『
能登守殿
(
のとのかみどの
)
の
近習
(
きんじゆ
)
が、
其方
(
そち
)
の
頭
(
あたま
)
を
切
(
き
)
るか。』と、
但馬守
(
たじまのかみ
)
は
不審
(
ふしん
)
さうにして
問
(
と
)
うた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
この上は修禪寺の御座所へ寄せかけ、多人數一度にこみ入つて本意を遂げうぞ。上樣は早業の達人、
近習
(
きんじゆ
)
の者共にも手だれあり。小勢の敵と侮りて不覺を取るな。場所は狹し、夜いくさぢや。
修禅寺物語
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
殿のお
微行
(
しのび
)
、
近習
(
きんじゆ
)
まで
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
聞及び給ひ御家來に
仰
(
おほせ
)
らるゝ
樣
(
やう
)
兼々
(
かね/″\
)
江戸表にも
噂
(
うはさ
)
有
(
あり
)
し天一坊とやら
此度
(
このたび
)
下向と相見えたり此所にて出會ては
面倒
(
めんだう
)
なり何卒
行逢
(
ゆきあは
)
ぬ樣にしたしと思召御
近習
(
きんじゆ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
月代
(
さかやき
)
を
剃
(
そ
)
らせるのに
頭
(
あたま
)
を
動
(
うご
)
かして
仕樣
(
しやう
)
がないとは
聞
(
き
)
いてゐたが、
醫者
(
いしや
)
の
坊主
(
ばうず
)
の
頭
(
あたま
)
を
草紙
(
さうし
)
にして、
近習
(
きんじゆ
)
が
剃刀
(
かみそり
)
の
稽古
(
けいこ
)
をするとは
面白
(
おもしろ
)
い。
大名
(
だいみやう
)
の
頭
(
あたま
)
に
創
(
きず
)
を
附
(
つ
)
けては、
生命
(
いのち
)
がないかも
知
(
し
)
れないからな。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
天一坊初め一味の
輩
(
ともがら
)
町奉行御役宅の
玄關
(
げんくわん
)
指
(
さし
)
て
出
(
いで
)
けるに豫て越前守が見知人として
近習
(
きんじゆ
)
に仕立召
連
(
つれ
)
し彼甚左衞門善助は此時ぞと天一坊を
能々
(
よく/\
)
見
(
み
)
れば
紛
(
まぎ
)
れもなき寶澤なれば越前守に
目配
(
めくば
)
せなし
密
(
ひそ
)
かに
袂
(
たもと
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“近習”の解説
近習(きんじゅ、きんじゅう、きんしゅう)は主君の近くに仕えること。あるいは仕える人のことを指す。「きんしふ」の変化した語。類語、縁語としては近侍、近臣、近習衆、近習番など。
(出典:Wikipedia)
近
常用漢字
小2
部首:⾡
7画
習
常用漢字
小3
部首:⽻
11画
“近習”で始まる語句
近習頭
近習番
近習詰
近習方
近習者
近習衆
近習小姓
近習医者介