“輝(かゞ)” の例文
そして、先生(せんせい)も亦(ま)た、一心不亂(いつしんふらん)に此精神(このせいしん)を以(もつ)て兒童(じどう)を導(みちび)き、何時(いつ)も樂(たのし)げに見(み)え、何時(いつ)も其顏(そのかほ)は希望(きばう)に輝(かゞ)やいて居(ゐ)ました。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
「自然は宝石を作るに幾年の星霜を費やしたか。又此宝石が採掘の運に逢ふ迄に、幾年の星霜を静(しづ)かに輝(かゞ)やいてゐたか」
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
その玉(たま)のように、輝(かゞ)やいていらつしやる美(うつく)しいお客樣(きやくさま)を、どうぞ内(うち)らへ、と御案内(ごあんない)申(まを)し上(あ)げてくれ。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
實に輝(かゞ)やかしく成ります。
裸体美に就て (旧字旧仮名) / 小倉右一郎(著)
さうして其(その)有望(いうばう)な前途(ぜんと)を、安之助(やすのすけ)が既(すで)に手(て)の中(うち)に握(にぎ)つたかの如(ごと)き口氣(こうき)であつた。かつ其(その)多望(たばう)な安之助(やすのすけ)の未來(みらい)のなかには、同(おな)じく多望(たばう)な自分(じぶん)の影(かげ)が、含(ふく)まれてゐる樣(やう)に、眼(め)を輝(かゞ)やかした。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「でも買物をした序でないと上(あが)り悪(にく)いから」と真面目な答をして、代助の後(あと)に跟(つ)いて奥迄這入つて来(き)た。代助はすぐ団扇を出(だ)した。照り付けられた所為(せゐ)で三千代の頬(ほゝ)が心持よく輝(かゞ)やいた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)