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蹴返
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けかへ
ふりがな文庫
“
蹴返
(
けかへ
)” の例文
旗野の
主人
(
あるじ
)
は
血刀
(
ちがたな
)
提
(
ひつさ
)
げ、「やをれ
婦人
(
をんな
)
、
疾
(
と
)
く覚めよ」とお村の
肋
(
あばら
)
を
蹴返
(
けかへ
)
せしが、
活
(
くわつ
)
の
法
(
はふ
)
にや
合
(
かな
)
ひけむ、うむと
一声
(
ひとこゑ
)
呼吸
(
いき
)
出
(
い
)
でて、あれと驚き
起返
(
おきかへ
)
る。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
後ろから
縋
(
すが
)
り付くお小夜を
蹴返
(
けかへ
)
して、金色の處女を小脇に痛む足を引摺つて外へ飛出す平次、——それと同時に
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
さげ詫入る處を猶も又めつた打ちに打ち
敲
(
たゝ
)
き
頓
(
やが
)
て
蹴飛
(
けとば
)
し
蹴返
(
けかへ
)
して直に請人石町甚藏店の六右衞門を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
笠森稻荷
(
かさもりいなり
)
のあたりを
通
(
とほ
)
る。
路傍
(
みちばた
)
のとある
駄菓子屋
(
だぐわしや
)
の
奧
(
おく
)
より、
中形
(
ちうがた
)
の
浴衣
(
ゆかた
)
に
繻子
(
しゆす
)
の
帶
(
おび
)
だらしなく、
島田
(
しまだ
)
、
襟白粉
(
えりおしろい
)
、
襷
(
たすき
)
がけなるが、
緋褌
(
ひこん
)
を
蹴返
(
けかへ
)
し、ばた/\と
駈
(
か
)
けて
出
(
い
)
で、
一寸
(
ちよつと
)
、
煮豆屋
(
にまめや
)
さん/\。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
少し切しのみ尻居に
撞
(
どう
)
と倒れたり吾助は切付られてハツと
駭
(
おどろ
)
き
迯
(
にぐ
)
る
機會
(
はずみ
)
に
行燈
(
あんどう
)
を
蹴返
(
けかへ
)
して暗がりと成ければ此所ぞと
滅多切
(
めつたぎり
)
に
斬散
(
きりちら
)
しける程に喜内は左の手を切れたり茲に於て喜内は是非なく聲を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
取て
引擔
(
ひきかつ
)
ぎ
斗筋打
(
もんどりうた
)
せ
投付
(
なげつけ
)
るに今一人も
張倒
(
はりたふ
)
し
蹴返
(
けかへ
)
し
乍
(
ながら
)
に
發打
(
はつたと
)
白眼
(
にらみ
)
汝等二人は晝日中追落しする不屆者
直樣
(
すぐさま
)
捕へ宿場へ連れ立ち御法通りにして呉ん首は入らぬか
蠢蟲
(
うじむし
)
めと罵りければ惡徒共此勢に恐れけん
尻込
(
しりごみ
)
して只
眞平御免
(
まつぴらごめん
)
と
詫
(
わび
)
るにぞ夫なら今日は
赦
(
ゆる
)
して呉んと
言捨
(
いひすて
)
て是は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
蹴
常用漢字
中学
部首:⾜
19画
返
常用漢字
小3
部首:⾡
7画
“蹴”で始まる語句
蹴
蹴出
蹴飛
蹴落
蹴上
蹴鞠
蹴散
蹴込
蹴立
蹴倒