“けかへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蹴返80.0%
踢返20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さげ詫入る處を猶も又めつた打ちに打ちたゝやが蹴飛けとば蹴返けかへして直に請人石町甚藏店の六右衞門を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
笠森稻荷かさもりいなりのあたりをとほる。路傍みちばたのとある駄菓子屋だぐわしやおくより、中形ちうがた浴衣ゆかた繻子しゆすおびだらしなく、島田しまだ襟白粉えりおしろいたすきがけなるが、緋褌ひこん蹴返けかへし、ばた/\とけてで、一寸ちよつと煮豆屋にまめやさん/\。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
法律は鉄腕の如く雅之をらつし去りて、あまつさへつゑに離れ、涙によろぼふ老母をば道のかたはら踢返けかへして顧ざりけり。ああ、母は幾許いかばかりこの子に思をけたりけるよ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)