“けかえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蹴返93.8%
蹴覆6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、かく、うまく行った。荒木夫人は火のように怒って、鼻息を荒くしながら、すそ蹴返けかえして帰って行った。
少年・春 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
それが皆、口のまわりを人間の血にぬらして、前に変わらず彼の足もとへ、左右から襲いかかった。一頭のあご蹴返けかえすと、一頭が肩先へおどりかかる。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
うとひとしく、まだ酒のある茶碗を置いた塗盆を、飛上る足で蹴覆けかえして、羽織のひも引掴ひッつかんで、横飛びに台所を消えようとして
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)