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賢
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かし
ふりがな文庫
“
賢
(
かし
)” の例文
少年はせい/″\十四、五、あまり
賢
(
かし
)
こさうではありませんが、丈夫さうで、
執拗
(
しつあう
)
で、頑固らしいところのあるのは、平次の註文通りでした。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
賢
(
かし
)
こい彼は僕に恥を
掻
(
か
)
かせるために、自分の優越を利用するほど、品位を欠いた
所作
(
しょさ
)
をあえてし得ないのではあるが
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「私たちにはわかりません。」一人の子がつつましく
賢
(
かし
)
こそうな
眼
(
め
)
をあげながら答えました。
マグノリアの木
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
父君
(
ちゝぎみ
)
が
甞
(
かつ
)
て
望
(
のぞ
)
める
如
(
ごと
)
き
海軍々人
(
かいぐんぐんじん
)
風
(
ふう
)
の
男兒
(
をのこ
)
となりて、
毎日
(
まいにち
)
/\
賢
(
かし
)
こく、
勇
(
いさ
)
ましく、
日
(
ひ
)
を
送
(
おく
)
つて
居
(
を
)
る
有樣
(
ありさま
)
をば
目
(
め
)
に
見
(
み
)
る
如
(
ごと
)
くに
語
(
かた
)
り、
大佐
(
たいさ
)
よ、
濱島君
(
はまじまくん
)
よ、
春枝夫人
(
はるえふじん
)
よ、されば
吾等
(
われら
)
は
今
(
いま
)
や
天運
(
てんうん
)
開
(
ひら
)
けて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ちょっと
賢
(
かし
)
こく ちょっと静かで
ペンギン鳥の歌
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
▼ もっと見る
この男は
賢
(
かし
)
こさうですが、言ふ事に毒があつて、手當り次第誰の罪でも
發
(
あば
)
き立てるので、うつかりすると此方の搜査が迷はされさうでなりません。
銭形平次捕物控:187 二人娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
して見ればいかに
賢
(
かし
)
こい吾輩のごときものでも鼠の捕れんはずはあるまい。とれんはずはあるまいどころか捕り損うはずはあるまい。今まで捕らんのは、捕りたくないからの事さ。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「フ、フ、いゝ氣のものだよ、お前は。正直に申上げると、八五郎などよりは、お品さんの方が餘程
賢
(
かし
)
こいんだが」
銭形平次捕物控:247 女御用聞き
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
客商売をする宿に対して悪い
洒落
(
しゃれ
)
を云ったと悟った津田は、
賢
(
かし
)
こく二階を見上げた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
お米は
賢
(
かし
)
こさうな女ですが、生來内氣者らしく、平次がものを訊ねても、容易はハキ/\とは答へてくれず、これ丈けの事を聽くのが、精一杯の骨折でした。
銭形平次捕物控:260 女臼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
愛憎を別にして考えて見ても、母はたしかに品位のある
床
(
ゆか
)
しい婦人に違なかった。そうして父よりも
賢
(
かし
)
こそうに誰の目にも見えた。気むずかしい兄も母だけには
畏敬
(
いけい
)
の念を
抱
(
いだ
)
いていた。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「あれ、聽えたか、八。我慢しなよ、用心棒があんまり
賢
(
かし
)
こいとわかると、曲者は用心して寄りつかねえ」
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「這入る方も愚だばってんが、取られた方もあまり
賢
(
かし
)
こくはなかごたる」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
小娘は充分
賢
(
かし
)
こさうではあるにしても、人間と人間との混み入つた關係は、わからないことも多く、わかつてゐるにしても、表現する言葉を持たなかつたのです。
銭形平次捕物控:180 罠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
この一語を聞くや否や、津田は
得
(
え
)
たり
賢
(
かし
)
こしと
虚
(
きょ
)
につけ込んだ。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
斯んな調子の男は、自分の
賢
(
かし
)
こさに壓倒されて、案外餘計なことをしやべりたがるものです。
銭形平次捕物控:256 恋をせぬ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お延は細い眼のうちに、
賢
(
かし
)
こそうな光りを見せた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
十九といふにしては少しふけて、
賢
(
かし
)
こさうな淺黒い顏、キリリとした眼鼻立は決して美しくはありませんが、何んか知ら一度見た者の記憶に燒きつく
特徴
(
とくちよう
)
を持つて居ります。
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
人間はあまり
賢
(
かし
)
こくねえようだが、勘定は確かだな、三万五千両の方が多いってことを
大江戸黄金狂
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お滝姐さんは
賢
(
かし
)
こいようでも人が好いから、俺の考え通りに仕事を運んでくれた。
大江戸黄金狂
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
畜生ながらひじょうに
賢
(
かし
)
こく、人のことばもおおかたはわかり、「西遊記」の孫悟空ほどではなくとも、ともかく、たいした働きのできることは、天魔太郎も月子もよく知っております。
幻術天魔太郎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
十六の中僧と言つて良い位、あまり
賢
(
かし
)
こくは無ささうですが、身體は相當です。
銭形平次捕物控:298 匕首の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
庭先へチヨコチヨコと入つて來たのは、十三四の
賢
(
かし
)
さうな小僧です。
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お秀は
賢
(
かし
)
しく美しいが善良な娘で、極力父の惡業を
諫
(
いさ
)
めましたが、到底及ばず、最後の伊勢屋押込みは、父より一と足先に出て目的の土藏の中に忍び込み、父の危險に身を以つて代るつもりでした。
銭形平次捕物控:157 娘の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
品吉は
賢
(
かし
)
こさうにも見えない癖に、なか/\よく觀察は屆きます。
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
言葉少なに
控
(
ひか
)
へた十八の娘、色白で、上品で、ノツペリして、美人系に屬する顏立ちには違ひありませんが、一と言、二た言話してゐるうち、この娘があまり
賢
(
かし
)
こくないことに平次は氣がつきました。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と少し
賢
(
かし
)
こくなささうな權助の聲が突拔けます。
銭形平次捕物控:009 人肌地藏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
賢
常用漢字
中学
部首:⾙
16画
“賢”を含む語句
口賢
小賢
賢明
普賢
賢者
賢人
賢所
御賢慮
悪賢
賢木
賢慮
公賢
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陶晴賢
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帯刀先生義賢
賢相
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