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賞讃
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しょうさん
ふりがな文庫
“
賞讃
(
しょうさん
)” の例文
それに、彼が出あわなければならない恐ろしい敵軍は、血と肉とをもった人間、すなわち、彼女を
賞讃
(
しょうさん
)
するあまたの農村の男たちだった。
スリーピー・ホローの伝説:故ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿より
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
一世の尊崇を集めた大詩人ゲーテに
逢
(
あ
)
って、その
賞讃
(
しょうさん
)
の言葉を浴び、当時の大ピアニストなるモシェレスに逢って親交を結び
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
ヒラメならぬマグロの刺身に、ごちそうの
主人
(
あるじ
)
みずから感服し、
賞讃
(
しょうさん
)
し、ぼんやりしている居候にも少しくお酒をすすめ
人間失格
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
ヴェルハアレンはフランドルの美術に現れし裸体の婦女によりて偉大なる人間の活力を想像し
賞讃
(
しょうさん
)
措
(
お
)
く能はざりしなり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
そこには評判のいいおとなしい詩人が、招待されたすべての客から
賞讃
(
しょうさん
)
されてすわっていました。この人は
幸
(
しあわ
)
せでした。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
現代人にとっては、こうした知的動きは
賞讃
(
しょうさん
)
さるべきものらしいが、僕にとっては「罪」なのだ。比較癖とともにいつも自分を苦しめるのである。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
こういって、やおら席につくと、われるような
拍手
(
はくしゅ
)
が起こって、人々は口々に、その紳士の
機知
(
きち
)
を
賞讃
(
しょうさん
)
しました。
ジェンナー伝
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
モーニングを着た小山
男爵
(
だんしゃく
)
は、自分の見識に対する夫人の
賞讃
(
しょうさん
)
を期待しているように、自信に
充
(
み
)
ちて云った。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
そして、まず、田沼理事長と朝倉塾長の青年教育に対する努力を、ありふれた形容詞をまじえて
賞讃
(
しょうさん
)
した。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
われ人共に、すぐれた訳詩だと
賞讃
(
しょうさん
)
したものであるが、翻訳技術の巧みな事は勿論ながら、其所には原詩の色も香も、すっかり日本化せられて残った
憾
(
うら
)
みが深い。
詩語としての日本語
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
が、それでもまだ
眉
(
まゆ
)
の間には、いくぶんか私の
賞讃
(
しょうさん
)
に、不満らしい
気色
(
けしき
)
が見えたものです。
秋山図
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
宗教人の名において、菩薩の名において、彼を
賞讃
(
しょうさん
)
し、景仰すべきであると思います。
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
一同は
何
(
なん
)
でも
彼
(
か
)
でも、それを突きとめて、課長の
賞讃
(
しょうさん
)
にあずかりたいものと考えた。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
検分の四名はあまりのみごとさ、すさまじさに
賞讃
(
しょうさん
)
の言葉も忘れ、しばらくは茫然と馬上にたたずんでいた。……三之丞が復命に帰城したとき、光政はなつから聞いたことはなにも云わず
備前名弓伝
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
兵部卿の宮の詩が、ことに傑作であったと人々の
賞讃
(
しょうさん
)
するのも宮にはうれしいことともお思われにならない。詩作などがどんな気でできたのであろうとぼんやりしておいでになるのである。
源氏物語:53 浮舟
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
群集
(
ぐんしゅう
)
は
正直
(
しょうじき
)
にドッと
賞讃
(
しょうさん
)
の手をはやした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここでいつも彼を取りまき、
賞讃
(
しょうさん
)
するのは、大ぜいの馬丁や、
厩番
(
うまやばん
)
や、靴磨きや、名もない
居候
(
いそうろう
)
連中である。
駅馬車
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
指揮者も合唱者達も非常に驚いたが、その巧みな独唱に圧倒されて心からの
賞讃
(
しょうさん
)
を送り、お陰様でハイドンは、ひさしぶりの
御馳走
(
ごちそう
)
にありついて、たらふく詰めこむことができた。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
わたしはヴォルテェルを
軽蔑
(
けいべつ
)
している。若し理性に終始するとすれば、我我は我我の存在に
満腔
(
まんこう
)
の
呪咀
(
じゅそ
)
を加えなければならぬ。しかし世界の
賞讃
(
しょうさん
)
に酔った Candide の作者の幸福さは!
侏儒の言葉
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
老人の死躰はもっと遠くまで流されたのだろう、まだどこからもみつかった知らせはないけれども、六がその老人を救おうとしたという話は、寄場ぜんたいに大きな驚きと
賞讃
(
しょうさん
)
を呼びおこした。
さぶ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
瑠璃子夫人は、心から感心したように、
賞讃
(
しょうさん
)
の微笑を信一郎に注いだ。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
かつては全世界の尊敬と
賞讃
(
しょうさん
)
とをいく世にもわたってかちえようと大志をいだいた人でも、その名を忘却から救えるのは、ほんの短い数年のあいだだけなのだ。
ウェストミンスター寺院
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
思わずあげた
賞讃
(
しょうさん
)
の声に
半化け又平
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
彼は黒人たちの
賞讃
(
しょうさん
)
の的になった。
スリーピー・ホローの伝説:故ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿より
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
“賞讃”の意味
《名詞》
賞讃(しょうさん 「賞賛」の「同音の漢字による書きかえ」)
「賞賛」の別表記。
(出典:Wiktionary)
賞
常用漢字
小5
部首:⾙
15画
讃
漢検準1級
部首:⾔
22画
“賞”で始まる語句
賞
賞翫
賞牌
賞玩
賞美
賞賜
賞揚
賞賛
賞味
賞罰