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血氣
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けつき
そんでもお
内儀さん、わしや
卯平ことみじめ
見せてんのが
他人のこつても
忌々敷んでさ、わしや
血氣の
頃から
卯平たあ
棒組で
仕事もしたんでがすが
取より早くオヽ
合點と受止つゝ
強氣無慚に打合に年は寄ても
我慢の九郎兵衞茲に
專途と戰へども
血氣盛んの曲者に
薙立られて
堪得ず流石の九郎兵衞
蹣々と
蹌く處を
むかしから、
落人は
七騎と
相場は
極つたが、これは
大國へ
討手である。
五十萬石と
戰ふに、
切もち
一つは
情ない。が、
討死の
覺悟もせずに、
血氣に
任せて
馳向つた。
其上體質の
割合に
精力がつゞくから、
若い
血氣に
任せて
大抵の
事はする。
王となすべしとありければ、
血氣に
逸る
私も
血氣で、
何を
言ふ。
見られて
此手紙は平兵衞の
手跡に
相違無や
又斯樣に
好手掛りが有ながら
何故先に檢使の
節差出さぬぞ
是甚だ不都合の
次第なりと尋らるゝに五兵衞は
臆せず
然ばにて候
若主人平吉儀は若年者ゆゑ
血氣強く且又家内手代共の中には血氣の若者も
大勢之あり候により此手紙を