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虚無
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きよむ
曙色の
薔薇の花、「時」の色「
無」の色を浮べて、
獅身女面獸の
微笑を思はせる
暗色の
薔薇の花、
虚無に向つて開いた
笑顏、その嘘つきの所が今に好きになりさうだ、
僞善の花よ、
無言の花よ。
冷却して
後、
飛散するとすれば、
高尚なる
殆ど
神の
如き
智力を
備へたる
人間を、
虚無より
造出すの
必要はない。
而して
恰も
嘲るが
如くに、
又人を
粘土に
化する
必要は
無い。あゝ
物質の
新陳代謝よ。
太史公曰く、
老子の
貴ぶ
所の
道は、
(一二二)虚無にして
因應し、
無爲に
變化す、
故に
著書、
(一二三)辭稱微妙にして
識り
難し。
莊子は
(一二四)道徳を
散じて
放論す、
要は
亦之を
自然に
歸せり。
電線も二本にせものの
虚無のなかから光つてゐるし
お荷物はすつかり
虚無へ渡して
了はう。
“虚無”の意味
《名詞》
なにもなく、虚しいこと。
あらゆる価値や意味を空虚に感じること。
わだかまりがないこと。虚心。
無限の宇宙。はてしない大空。虚空。
(出典:Wiktionary)