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荒次郎
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あらじろう
ふりがな文庫
“
荒次郎
(
あらじろう
)” の例文
私
(
わたくし
)
は——
実
(
じつ
)
は
相州
(
そうしゅう
)
荒井
(
あらい
)
の
城主
(
じょうしゅ
)
三浦道寸
(
みうらどうすん
)
の
息
(
そく
)
、
荒次郎
(
あらじろう
)
義光
(
よしみつ
)
と
申
(
もう
)
す
者
(
もの
)
の
妻
(
つま
)
だったものにございます。
現世
(
げんせ
)
の
呼名
(
よびな
)
は
小櫻姫
(
こざくらひめ
)
——
時代
(
じだい
)
は
足利時代
(
あしかがじだい
)
の
末期
(
まっき
)
——
今
(
いま
)
から
約
(
やく
)
四百
余年
(
よねん
)
の
昔
(
むかし
)
でございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
それにしても
右
(
みぎ
)
の
所謂
(
いわゆる
)
『
小櫻姫
(
こざくらひめ
)
』とは
何人
(
なんびと
)
か?
本文
(
ほんぶん
)
をお
読
(
よ
)
みになれば
判
(
わか
)
る
通
(
とほ
)
り、この
女性
(
じょせい
)
こそは
相州
(
そうしゅう
)
三浦
(
みうら
)
新井城主
(
あらいじょうしゅ
)
の
嫡男
(
ちゃくなん
)
荒次郎
(
あらじろう
)
義光
(
よしみつ
)
の
奥方
(
おくがた
)
として
相当
(
そうとう
)
世
(
よ
)
に
知
(
し
)
られている
人
(
ひと
)
なのであります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
その
頃
(
ころ
)
三浦
(
みうら
)
一
族
(
ぞく
)
は
小田原
(
おだわら
)
の
北條氏
(
ほうじょうし
)
と
確執
(
かくしつ
)
をつづけていましたが、
武運
(
ぶうん
)
拙
(
つたな
)
く、
籠城
(
ろうじょう
)
三
年
(
ねん
)
の
後
(
のち
)
、
荒次郎
(
あらじろう
)
をはじめ一
族
(
ぞく
)
の
殆
(
ほと
)
んど
全部
(
ぜんぶ
)
が
城
(
しろ
)
を
枕
(
まくら
)
に
打死
(
うちじに
)
を
遂
(
と
)
げたことはあまりにも
名高
(
なだか
)
き
史的事蹟
(
してきじせき
)
であります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
荒
常用漢字
中学
部首:⾋
9画
次
常用漢字
小3
部首:⽋
6画
郎
常用漢字
中学
部首:⾢
9画
“荒”で始まる語句
荒
荒野
荒唐無稽
荒磯
荒寥
荒涼
荒海
荒々
荒神
荒地