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荒次郎
読み方 | 割合 |
あらじろう | 50.0% |
あらじらう | 50.0% |
私は——
実は
相州荒井の
城主三浦道寸の
息、
荒次郎義光と
申す
者の
妻だったものにございます。
現世の
呼名は
小櫻姫——
時代は
足利時代の
末期——
今から
約四百
余年の
昔でございます。
それにしても
右の
所謂『
小櫻姫』とは
何人か?
本文をお
読みになれば
判る
通り、この
女性こそは
相州三浦新井城主の
嫡男荒次郎義光の
奥方として
相当世に
知られている
人なのであります。
かなり重い
創を負つた者があり、同じ俳優の市川小団次は顔から
腕にかけて十幾つかの怪我をしてゐるに
拘らず、汽車の窓から顔を出してゐた市川
荒次郎は
間がよく
擦り傷一つ負はなかつたので