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こうぎょう
ふりがな文庫
“
興行
(
こうぎょう
)” の例文
けれどその
翌日
(
よくじつ
)
も、巡査はまたやって来た。そうしてわたしたちの
芝居小屋
(
しばいごや
)
の
囲
(
かこ
)
いのなわをとびこえて、
興行
(
こうぎょう
)
なかばにかけこんで来た。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
村むらを
興行
(
こうぎょう
)
して歩くサーカス団がありました。十人そこそこの
軽業師
(
かるわざし
)
と、年をとった黒くまと馬二とうだけの小さな団です。
正坊とクロ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
昨日
(
きのう
)
まで、
町
(
まち
)
にきていて、
興行
(
こうぎょう
)
をしていたのです。それが、
今日
(
きょう
)
、ここを
引
(
ひ
)
き
揚
(
あ
)
げて、また、どこかへいって、
興行
(
こうぎょう
)
をしようとするのでした。
銀河の下の町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「左様でございます。手前どもは
上町
(
かみまち
)
の小屋に
興行
(
こうぎょう
)
のお
免許
(
ゆるし
)
を願っておりました染之助一座の楽屋者に相違ございません」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
米国でサロメを始めて舞台へ出した時も、社会の民衆が二日目に
興行
(
こうぎょう
)
を差止めた。その後、音楽だけやり、また後に元通り上場したこともあった。
国民性の問題
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
ことに、松ヶ谷団長が、このまま、行方不明だったら、このミマツ曲馬団は、これから満足な
興行
(
こうぎょう
)
ができないであろう。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その上、御息女さまの、
御他行
(
ごたぎょう
)
さきより、お招きをうけたこともござりましたが、来月
興行
(
こうぎょう
)
の
稽古
(
けいこ
)
等にていそがわしく、おことわりいたしました。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
こんどは東京の中で、場所をかえて、長く
興行
(
こうぎょう
)
することになっていますので、三ヵ月いじょう同じ学校にかよえるわけです。ふたりは、たいへんよろこんでいました。
サーカスの怪人
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
あたりが
静
(
しずか
)
なので、戸をしめきっても、四方に
余音
(
よいん
)
が
伝
(
つた
)
わる。蓄音器があると云う事を皆知って了うた。そこで正月には村の若者四十余名を
招待
(
しょうだい
)
して、蓄音器を
興行
(
こうぎょう
)
した。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
親方はそこで、旅なかまにたのんで、あすの晩の
興行
(
こうぎょう
)
のあがりをのこらずさしあげます。
旅なかま
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
道みちの町や村でも、
日和
(
ひより
)
のつごうさえよければ、ちょっとした
興行
(
こうぎょう
)
をやって、いくらかでも
収入
(
しゅうにゅう
)
をかき集めて、出発するようにした。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
これではいよいよ、
興行
(
こうぎょう
)
することができなくなりました。団長もしかたなく、わかれわかれになることに話をきめました。
正坊とクロ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
西
(
にし
)
の
方
(
ほう
)
の
人
(
ひと
)
は、
西
(
にし
)
の
都
(
みやこ
)
で、
興行
(
こうぎょう
)
をする
甲
(
こう
)
の
男
(
おとこ
)
をほめました。
東
(
ひがし
)
の
方
(
ほう
)
の
人
(
ひと
)
は、
東
(
ひがし
)
の
都
(
みやこ
)
で、
興行
(
こうぎょう
)
をする
乙
(
おつ
)
をほめました。
二人の軽業師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
運よくわたしたちのかくしには、ボブの
興行
(
こうぎょう
)
を
手伝
(
てつだ
)
ってもうけたお金があった。みんなで二十七フランと五十サンチームあった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
サーカスの一
座
(
ざ
)
は、あるときは
西
(
にし
)
に、あるときは
東
(
ひがし
)
に、ところ
定
(
さだ
)
めず、
興行
(
こうぎょう
)
をつづけて
歩
(
ある
)
きました。
真夏
(
まなつ
)
の
空
(
そら
)
に、
高
(
たか
)
いテントを
張
(
は
)
って、あぶない
芸当
(
げいとう
)
を
演
(
えん
)
じたのです。
サーカスの少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これも、やはり、ある村で
興行
(
こうぎょう
)
していたときでした。
正坊とクロ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
わたしたちはいちばんはじめの村に着いて
興行
(
こうぎょう
)
をしなければならなかった。これがルミ
一座
(
いちざ
)
の
初
(
はつ
)
おめみえのはずであった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
親方が帰って来ると、かれはわたしにハープをしょったり、いろいろ
興行
(
こうぎょう
)
に入りようなものを用意するように言いつけた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
そのためある
音楽師
(
おんがくし
)
を二、三人やくそくしたが、まぎわになってだめになったので、あしたの
興行
(
こうぎょう
)
は
失敗
(
しっぱい
)
になるのではないかと心配していたところであった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
“興行”の解説
興行(こうぎょう)とは、芝居やコンサート、スポーツイベントにおいて、鑑賞、観戦を主な目的とした観客を集めることを目的とした催事を指す。外観上では同じであっても、主催側が飲食物の提供や集客のために催す場合(ナイトクラブや百貨店)もあり、また学術目的や教育目的の場合は興行とはされない。
(出典:Wikipedia)
興
常用漢字
小5
部首:⾅
16画
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
“興行”で始まる語句
興行師
興行物
興行主
興行元
興行差止
興行者