トップ
>
翩飜
>
へんぽん
ふりがな文庫
“
翩飜
(
へんぽん
)” の例文
新字:
翩翻
舞臺一パイに動く權之助の身體の移動と共に、頭上高々と擧げた
掌
(
てのひら
)
の上に舞ふ燕女の
翩飜
(
へんぽん
)
たる姿は、まさにこれ地上のものではありません。
銭形平次捕物控:210 飛ぶ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その小銭は一つとして地上に落るもの無く忽然と又
翩飜
(
へんぽん
)
と空に向かって閃めき上り皆雲の中へ這入って了いました。
天草四郎の妖術
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
帝國軍艦旗
(
ていこくぐんかんき
)
の
翩飜
(
へんぽん
)
と
飜
(
ひるが
)
へるを
見
(
み
)
ば、
更
(
さら
)
に
其時
(
そのとき
)
は、
軍艦
(
ぐんかん
)
「
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
」の
萬歳
(
ばんざい
)
と、
電光艇
(
でんくわうてい
)
の
萬歳
(
ばんざい
)
とを
三呼
(
さんこ
)
せられよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ただ、かの醤の陣営の目印のような高き
望楼
(
ぼうろう
)
には、
翩飜
(
へんぽん
)
と
大旆
(
おおはた
)
が
飜
(
ひるがえ
)
っていた。
人造人間戦車の機密:――金博士シリーズ・2――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
天
(
そら
)
は青々と澄みわたりて、地には菊花の芳香あり、此処都会の
紅塵
(
こうぢん
)
を逃れたる
角筈村
(
つのはずむら
)
の、山木剛造の別荘の門には国旗
翩飜
(
へんぽん
)
たる
下
(
もと
)
に「永阪教会廿五年紀念園遊会」と、
墨痕
(
すみあと
)
鮮かに大書せられぬ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
あの掌の上で
翩飜
(
へんぽん
)
と踊つた美女が、毒婦でも
淫婦
(
いんぷ
)
でもなく、この上もなく優しい女だつたことが嬉しかつたのです。
銭形平次捕物控:210 飛ぶ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
明
(
あ
)
けては、
日
(
ひ
)
麗
(
うら
)
らかなる
甲板
(
かんぱん
)
に、
帝國軍艦旗
(
ていこくぐんかんき
)
翩飜
(
へんぽん
)
たるを
仰
(
あほ
)
ぎ
見
(
み
)
ては、
日
(
ひ
)
ならず
智勇
(
ちゆう
)
兼備
(
けんび
)
の
兩
(
りよう
)
海軍大佐
(
かいぐんたいさ
)
が
新
(
あたら
)
しき
軍艦
(
ぐんかん
)
「
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
」と、
新
(
あたら
)
しき
電光艇
(
でんくわうてい
)
との
甲板
(
かんぱん
)
にて、
波
(
なみ
)
を
距
(
へだ
)
てゝ
相
(
あひ
)
會
(
くわい
)
し
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
中は百疊敷ほどの大廣間で、正面に羽二重と錦の
帳
(
とばり
)
をかゝげ、かけ並べた燭臺に照らされて、二十四人の
巫女
(
みこ
)
が、聲を合せて歌ひ乍ら、
翩飜
(
へんぽん
)
として舞つて居るのです。
銭形平次捕物控:283 からくり屋敷
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其
(
その
)
傍
(
かたはら
)
には、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
は、
例
(
れい
)
の
水兵
(
すいへい
)
姿
(
すがた
)
で、
左手
(
ひだり
)
は
猛犬
(
まうけん
)
「
稻妻
(
いなづま
)
」の
首輪
(
くびわ
)
を
捕
(
とら
)
へ、
右手
(
ゆんで
)
は
翩飜
(
へんぽん
)
と
海風
(
かいふう
)
に
飜
(
ひるが
)
へる
帝國軍艦旗
(
ていこくぐんかんき
)
を
抱
(
いだ
)
いて、その
愛
(
あい
)
らしい、
勇
(
いさ
)
ましい
顏
(
かほ
)
は、
莞爾
(
につこ
)
と
此方
(
こなた
)
を
仰
(
あほ
)
いで
居
(
を
)
つたよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
翩
漢検1級
部首:⽻
15画
飜
漢検1級
部首:⾶
21画
“翩”で始まる語句
翩翻
翩々
翩
翩乎
翩翩