ミリ)” の例文
(1)針状 雪の針状結晶と外観は似ていて、普通直径〇・二ミリ乃至〇・五粍位、長さ一センチほどの針になって雪面から突出している。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
午前零時から二時半までに、東京地方を通過している753ミリの低気圧と西南の強風は、バルーンを垂直上昇線から東北方へ押し出します。
デパートの絞刑吏 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
それによると、四百メートルの速力で、厚さ五ミリの護謨板を射撃したとき、そこには、わずか帽子ピンほどの孔しか明かなかった。
地虫 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
やく〇、〇〇〇〇〇五ミリ くらいまでのものならばぼんやり光る点になって視野しやにあらわれその存在そんざいだけをしめします。これを超絶顕微鏡ちょうぜつけんびきょういます。
手紙 三 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
一秒時二十米突近くの風力と一時間十五ミリに達する雨量とは、一面に大地の上に落ちかかって、樹木の梢にまた軒端に、白い水沫しぶきを立てながら走り去った。
掠奪せられたる男 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
それに鵜烏は浮かんでいるかと思うと、たちまちサッと姿を没するほど運動は急激に行われるから、そのためには気圧は一瞬間に何十ミリという急角度の変動を必要とする。
科学者と夜店商人 (新字新仮名) / 海野十三佐野昌一(著)
それは直径三ミリあるかなしかの、米つぶほどの小さなものになっていました。
智恵の一太郎 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
もし両端とも開いておれば水銀柱は左右相等しい高さで静止する訳ですが、一端が閉じられておるため、空気の圧力によって、水銀柱は一定の高さを保ち、左右の差が約七百六十ミリあります。
琥珀のパイプ (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
この軍艦ぐんかん最新式さいしんしきの三とう巡洋艦じゆんやうかんで、排水量はいすいりよう二千八百とん速力そくりよく二十三ノツト帝國軍艦ていこくぐんかん明石あかし」に髣髴ほうふつたるふねだが、もつと速力そくりよくはやい、防禦甲板ぼうぎよかんぱん平坦部へいたんぶ二十ミリ傾斜部けいしやぶ五十三ミリ砲門ほうもんは八インチ速射砲そくしやほうもん
これらの価から墨の粒子の一つ一つの平均体積は0.75×10−15立方センチとなり、球形とすると、直径は0.00012ミリとなる。
墨流しの物理的研究 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
「いや、有難う。753ミリの低気圧と西南の強風か。さあ、もう用事は済みましたからバルーンを揚げて下さい。さて、これから結論の説明に移りましょう」
デパートの絞刑吏 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
〇、〇〇〇一四ミリ ですがこれは人によって見えたり見えなかったりするのです。
手紙 三 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
たかく、かぜすゞしき軍艦ぐんかん」の艦上かんじやう縱帆架ガーフには帝國軍艦旗ていこくぐんかんきひ、「ブルワーク」のほとりには克砲クルツプほう俄砲ガツトリングほう、四十七ミリ速射砲そくしやほう砲門ほうもんをならべ、とほ一碧いつぺき水天すいてんのぞみ、ちか破浪はらうおときつゝ
長さ五十センチほどの画用紙の筒で、空の月をのぞきながら、その紙筒の先をだんだん細くまいていきますと、月の方でもだんだん小さくなっていって、紙筒の先の穴が、さしわたし三ミリほどになっても
智恵の一太郎 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
全部で百七十五の測定値を調べて見ると、水滴の直径は大小色々あるが、〇・〇三ミリ位のものが一番多く、その前後に散在した値を示した。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
十二サンチ速射砲そくしやほうもん、四十七ミリ速射砲そくしやほう十二もん機關砲きくわんほうもんあるです。
〇、〇〇〇七六ミリ (赤色) 乃至ないし
手紙 三 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
このD0が墨の粒子の最小の値を示すもので、石の硯の場合は十万分の一ないし三ミリ、金属の場合は十万分の八ミリないし一万分の一ミリである。
線香花火の火花は、回転砥石といしから出る鉄の火花に通ずるが、この鉄の火花が冷めたものは、直径十分の一ミリ程度のきわめて小さい鉄の球である。
比較科学論 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
それで大体墨の粒子は直径千分の一ミリから、十万分の一ミリくらいまで色々あって、平均が約一万分の一ミリと思えば、大した間違いがないであろう。
墨流しの物理的研究 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
その真偽をためすためには、次のような簡単な計算をして見れば、問題は極めて明瞭めいりょうになる。この円は直径六センチあって、線の幅は〇・二ミリである。
地球の円い話 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
即ち平面樹枝結晶は直径一・五ミリ位のものから五粍位までのものについて測定されたのであるが、その落下速度はどれも一秒間に三十センチ位である。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
硝子棒を十分綺麗にしておくと、大体いつも一定量の墨汁がつくので、その量は7.67立方ミリくらいであった。
墨流しの物理的研究 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
黄味の直径三十三ミリ、白味の厚さが上部で六粍、底部で七粍、重心が下っているなどということもない。
立春の卵 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
すなわち直径百分の二ミリくらいの円形部分がひずんで、その面積で卵をささえていることになる。それで卵の重心から下した垂直線が、その面積内を通れば、卵は立つわけである。
立春の卵 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
即ち墨が硯上一センチ動くと、約100×10−7センチ(一万分の一ミリ)だけ削りとられ、その時墨はその削りとられた厚さと同程度の直径の粒子となってとけ出るということが分かるのである。