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矢來
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やらい
ふりがな文庫
“
矢來
(
やらい
)” の例文
新字:
矢来
遠
(
とほ
)
きその
昔
(
むかし
)
は
知
(
し
)
らず、いまの
男
(
をとこ
)
は、
牛込南榎町
(
うしごめみなみえのきちやう
)
を
東状
(
ひがしざま
)
に
走
(
はし
)
つて、
矢來
(
やらい
)
中
(
なか
)
の
丸
(
まる
)
より、
通寺町
(
とほりてらまち
)
、
肴町
(
さかなまち
)
、
毘沙門前
(
びしやもんまへ
)
を
走
(
はし
)
つて、
南
(
みなみ
)
に
神樂坂上
(
かぐらざかうへ
)
を
走
(
はし
)
りおりて
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
矢來
(
やらい
)
の酒井樣御下屋敷に
紛
(
まぎ
)
れ込んで、昨夜津志田樣の中間の半次が、宵のうちに來たか來なかつたかそれを訊いて貰ひたいよ。若し來たとしたら、
何刻
(
なんどき
)
に來て何刻に歸つたか」
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あ、あれはね(
吼
(
ほ
)
え
按摩
(
あんま
)
)と
云
(
い
)
つてね、
矢來
(
やらい
)
ぢや(
鰯
(
いわし
)
こ)とおんなじに
不思議
(
ふしぎ
)
の
中
(
なか
)
へ
入
(
はひ
)
るんだよ」「ふう」などと
玄關
(
げんくわん
)
で
燒芋
(
やきいも
)
だつたものである。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
通
(
とほ
)
りへ
買物
(
かひもの
)
から、
歸
(
かへ
)
つて
聞
(
き
)
くと、
女中
(
ぢよちう
)
が、
今
(
いま
)
しがたお
歸
(
かへ
)
りに
成
(
な
)
つたといふ。
矢來
(
やらい
)
の
辻
(
つじ
)
で
行違
(
ゆきちが
)
つた。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……「それで、
矢來
(
やらい
)
から
此處
(
こゝ
)
まで。」「えゝ。」と
息
(
いき
)
を
引
(
ひ
)
いて、「
夢中
(
むちう
)
でした……
何
(
なに
)
しろ、
正體
(
しやうたい
)
を、あなたに
伺
(
うかゞ
)
はうと
思
(
おも
)
つたものですから。」
今
(
いま
)
は
昔
(
むかし
)
、
山城介
(
やましろのすけ
)
三善春家
(
みよしはるいへ
)
は
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
以前
(
いぜん
)
、
牛込
(
うしごめ
)
の
矢來
(
やらい
)
の
奧
(
おく
)
に
居
(
ゐ
)
た
頃
(
ころ
)
は、
彼處等
(
あすこいら
)
も
高臺
(
たかだい
)
で、
蛙
(
かへる
)
が
鳴
(
な
)
いても、たまに
一
(
ひと
)
つ
二
(
ふた
)
つに
過
(
す
)
ぎないのが、もの
足
(
た
)
りなくつて、
御苦勞千萬
(
ごくらうせんばん
)
、
向島
(
むかうじま
)
の
三
(
み
)
めぐりあたり、
小梅
(
こうめ
)
の
朧月
(
おぼろづき
)
と
言
(
い
)
ふのを
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
矢
常用漢字
小2
部首:⽮
5画
來
部首:⼈
8画
“矢來”で始まる語句
矢來町
矢來邊