“肴町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかなまち88.9%
さかなちやう5.6%
さかなちょう5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は肴町さかなまちを通るたびに、その寺内へ入る足袋屋たびやの角の細い小路こうじの入口に、ごたごたかかげられた四角な軒灯の多いのを知っていた。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
盛岡の銀座通と誰かの冷評ひやかした肴町さかなちやう呉服町ごふくちやうには、一度神田の小川町で見た事のある様な本屋や文房具店も出来た。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
帰途かえりには電車で迂廻まわりみちして肴町さかなちょうの川鉄に寄って鳥をたぺたりして加藤の家へ土産みやげなど持って二人俥を連ねて戻って来た。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)