“やらい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
矢来52.3%
夜来36.4%
矢來9.1%
夜來2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
式が果ててから松本と須永と別に一二人棺につき添って火葬場へ廻ったので、千代子はほかのものといっしょにまた矢来やらいへ帰って来た。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一切も綺麗きれいに始末されていた。其所そこいらにはよごものの影さえ見えなかった。夜来やらいの記憶は跡方もない夢らしく見えた。彼は産婆の方を向いた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
矢來やらいの酒井樣御下屋敷にまぎれ込んで、昨夜津志田樣の中間の半次が、宵のうちに來たか來なかつたかそれを訊いて貰ひたいよ。若し來たとしたら、何刻なんどきに來て何刻に歸つたか」
夜來やらいあめはあがつたが、空氣くうきしめつて、そらにはくもたゞよふてた。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)