眞丸まんまる)” の例文
新字:真丸
此樣こん工夫くふうをやるのだもの、この武村新八たけむらしんぱちだつてあんまり馬鹿ばかにはなりますまい。』と眞丸まんまるにして一同いちどう見廻みまわしたが、たちまこゑひくくして
したはぎ桔梗ききやうすゝきくず女郎花をみなへし隙間すきまなくいたうへに、眞丸まんまるつきぎんして、其横そのよこいたところへ、野路のぢ空月そらつきなかなる女郎花をみなへし其一きいちだいしてある。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
友は自己の耳を疑ふやうに眞丸まんまるにして訊き返して居る。
一家 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
その都度つど御米およね眞丸まんまるふちけたぎんつきと、絹地きぬぢからほとんど區別くべつ出來できないやう穗芒ほすゝきいろながめて、んなものを珍重ちんちようするひとれないとやうえをした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)