“真丸”の読み方と例文
旧字:眞丸
読み方割合
まんまる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人が偕老同穴かいろうどうけつちぎった夫人の脳天の真中には真丸まんまるな大きな禿はげがある。しかもその禿が暖かい日光を反射して、今や時を得顔に輝いている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
見ると、成程、泡も立てずに、夕焼が残ったような尾をいて、その常夏を束にした、真丸まんまるいのが浮いて来るだ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ふうん、大変むずかしいんだな。俺にはそんなようには思われないよ。色が蒼くて真丸まんまるで、その端が地の上へ垂れ下っている。こんなようにしか思われないがな」
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)