“其一”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きいち50.0%
そのいち25.0%
そのいつ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
したはぎ桔梗ききやうすゝきくず女郎花をみなへし隙間すきまなくいたうへに、眞丸まんまるつきぎんして、其横そのよこいたところへ、野路のぢ空月そらつきなかなる女郎花をみなへし其一きいちだいしてある。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
かた御殿形ごてんがた、お初形はつがた、歌舞伎形などありと知るべし。次には櫛なり、差櫛さしぐし梳櫛すきぐし洗櫛あらひぐし中櫛なかざし鬢掻びんかき毛筋棒けすぢぼういづれも其一そのいちくべからず。また、鬢附びんつけ梳油すきあぶらと水油とこの三種の油必要なり。
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
未来派の絵の特色は種種しゆ/″\あるが、一刹那いつせつなに幾多の印象が「併存」し、「連続」し、「混融」し、「反撥」し、つ「乱迷」して流動しつつあることを画布の上に再現しようとするのが其一そのいつである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)