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目下
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めした
ふりがな文庫
“
目下
(
めした
)” の例文
「しかし、天火同人というのは、上長の命に従って、
目下
(
めした
)
の者には服従するなという意味が一番強いのだぞ。それでも良いか。」
馬車
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
私は、決して、
目下
(
めした
)
の者の持つ
卑屈
(
ひくつ
)
な考で、自分自身を
卑
(
いやし
)
めることはしなかつた。その反對に、私は、かう云つたのである——
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
自尊自大、自分の國ばかり尊大で、他國を
目下
(
めした
)
に見下だすと云ふことが、事實に行はれるか行はれないか、如何したつて行はれなからうではないか。
明治三十一年三月十二日三田演説会に於ける演説
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
我が夫として
迎
(
むか
)
えるなど全く己れを
侮辱
(
ぶじょく
)
することだと考えたかも知れぬよろしくこの辺の事情を察すべきであるつまり
目下
(
めした
)
の人間と肉体の縁を結んだことを
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
それどころか
目下
(
めした
)
の者とさえ交際しているのだということを示すためであろうが、こんなことを言い出した。
外套
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
▼ もっと見る
その
金持
(
かねも
)
ちの
耳
(
みみ
)
に、
天下
(
てんか
)
一
品
(
ぴん
)
の
仏像
(
ぶつぞう
)
が
村
(
むら
)
にあることが
入
(
はい
)
りました。しかも、
目下
(
めした
)
のものの
家
(
いえ
)
にあると
聞
(
き
)
くと、
金持
(
かねも
)
ちは、もはやじっとしてはいられませんでした。
天下一品
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わし
)
ら
目下
(
めした
)
の者がめえりますとつんとして馬鹿にする訳もありやしねえが、届かねえ、お茶も下さらんで
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
目下
(
めした
)
の者が、目上のお方さまに、お教へ申すと言ふやうな考へは、神様がお聞き届けになりません。教へる者は目上、
教
(
をそ
)
はる者は目下と、此が神の代からの掟で御座りまする。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
「妹の仇敵を、兄が討てるか。仇敵
討
(
うち
)
の法に、
目下
(
めした
)
の仇敵を討つことは、禁じてあるぞ」
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
忘れ、もの惜しみという事も知らない
質
(
たち
)
だから、
目下
(
めした
)
の者には人気があるようですね。
新ハムレット
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
受身
(
うけみ
)
の立場からいうたら、
目上
(
めうえ
)
の人から受けた
恩
(
おん
)
よりも、
目下
(
めした
)
の者から受けた
恩
(
おん
)
のほうが大きいこともある。自分の
君公
(
くんこう
)
からお
古
(
ふる
)
の
裃
(
かみしも
)
を
頂戴
(
ちょうだい
)
するのは、昔では非常の
恩誼
(
おんぎ
)
とみなした。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「それが兄貴の悪い癖なんだ、
目下
(
めした
)
の者をあわれむという心が
無
(
ね
)
えんだから」
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
田川夫人は例の
目下
(
めした
)
の者にいい慣れた言葉を器用に使いながら、はっきりとこういってのぞき込むようにした。夫妻はすぐ葉子が何をしていたかを感づいたらしい。葉子はそれをひどく不快に思った。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
中津人は俗物であると
思
(
おもっ
)
て、
骨肉
(
こつにく
)
の
従兄弟
(
いとこ
)
に対してさえ、心の中には何となく
之
(
これ
)
を
目下
(
めした
)
に
見下
(
みくだ
)
して居て、
夫等
(
それら
)
の者のすることは一切
咎
(
とがめ
)
もせぬ、
多勢
(
たぜい
)
に
無勢
(
ぶぜい
)
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
...
目下
(
めした
)
の者として取扱はうとは思つてゐはしません——といふのは」(と彼は訂正しながら)
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
淡窓ばかりでない、
頼山陽
(
らいさんよう
)
なども
甚
(
はなは
)
だ信じない、誠に
目下
(
めした
)
に
見下
(
みくだ
)
して居て
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“目”で始まる語句
目
目的
目出度
目前
目標
目貫
目覚
目論見
目論
目付