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異口同音
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いくどうおん
ふりがな文庫
“
異口同音
(
いくどうおん
)” の例文
二人で
異口同音
(
いくどうおん
)
に発した言葉は、お母様の御写真と、わたしの二十六才のときの写真とが、とてもよく似ているということでした。
雨の玉川心中:01 太宰治との愛と死のノート
(新字新仮名)
/
山崎富栄
(著)
一同が、
異口同音
(
いくどうおん
)
に答えるのを聞いて、
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
は、有り金をあたまわりに分配して、武器、服装、足ごしらえ
用意周到
(
よういしゅうとう
)
の逃げじたくをはじめる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
で、鈴ヶ森へ
往
(
ゆ
)
く罪人ならば
南無妙法蓮華経
(
なむみょうほうれんげきょう
)
、また小塚原へ往く罪人ならば牢内の者が
異口同音
(
いくどうおん
)
に
南無阿弥陀仏
(
なむあみだぶつ
)
を
唱
(
とな
)
えて見送ったそうでございます。
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「やあ!」と、主人もセルゲイ・ニコラーエヴィチも
異口同音
(
いくどうおん
)
に。——「なおさら結構……話して下さい」
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
二艘のボートからは、乗組員たちが
異口同音
(
いくどうおん
)
に、いましも傍にきた幽霊船に対して怒りの声をなげかけた。
幽霊船の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
この娘の舞を見た者は、優雅な姿態と、さす手、ひく手の巧みさに魅せられて、
異口同音
(
いくどうおん
)
に、その素晴しさを
賞
(
ほ
)
め
讃
(
たた
)
えるので、たちまち京の街の人気をかっさらってしまった。
現代語訳 平家物語:01 第一巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
その時群集は
喝采
(
かっさい
)
した。老看守のうちには涙を流す者もいた。女たちは海岸の上で相抱いた。一種の感きわまった興奮した声で「あの男を許してやれ!」と
異口同音
(
いくどうおん
)
に叫ぶのが聞こえた。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
その事の
知
(
し
)
れ
渡
(
わた
)
るや各国公使は
異口同音
(
いくどうおん
)
に異議を申込みたるその中にも、
和蘭公使
(
オランダこうし
)
のごときもっとも
強硬
(
きょうこう
)
にして、現に
瓜哇
(
ジャワ
)
には
蘭王
(
らんおう
)
の
料地
(
りょうち
)
ありて
物産
(
ぶっさん
)
を出せども、これを政府の手にて
売捌
(
うりさば
)
くことなし
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
『しかし
誰
(
だれ
)
が
褒美
(
ほうび
)
を
呉
(
く
)
れるんですか?』と
異口同音
(
いくどうおん
)
に
尋
(
たづ
)
ねました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
と五、六人がきのどくになって
異口同音
(
いくどうおん
)
にいった。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
異口同音
(
いくどうおん
)
に「神よ我等汝を称う」と呼ぶ。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
ほとんど、
異口同音
(
いくどうおん
)
にそういった。
秘境の日輪旗
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
この時に童児等
異口同音
(
いくどうおん
)
に
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
思わず
異口同音
(
いくどうおん
)
の叫び声。
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
隊員たちが
異口同音
(
いくどうおん
)
に叫んで、手で眼を
蔽
(
おお
)
ったとき大月大佐の巨体は、もんどりうって氷上に転がった。
大空魔艦
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
忠利が、なお一
抹
(
まつ
)
の
諦
(
あきら
)
めかねたものをもって、そういうと、ほとんどが、
異口同音
(
いくどうおん
)
に
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
神君の
御彦
(
おんひこ
)
に當らせ給へり紀州公こそ
然
(
しかる
)
べからんとぞ申されける諸侯其
儀
(
ぎ
)
道理
(
もつとも
)
然るべしと
異口同音
(
いくどうおん
)
に
賛成
(
さんせい
)
なれば
彌々
(
いよ/\
)
紀伊家より御
相續
(
さうぞく
)
と
相極
(
あひきは
)
まる是に因て同年八月
吉宗公
(
よしむねこう
)
と御
改名
(
かいめい
)
あり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「いいや、とんでもない!」と、わたしたちは
異口同音
(
いくどうおん
)
に
叫
(
さけ
)
んだ。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
「やるとも!」と三人は
異口同音
(
いくどうおん
)
だった。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と、
異口同音
(
いくどうおん
)
にさけんだが、いかにかれの
危難
(
きなん
)
を知っても、それへ力を
貸
(
か
)
してやることもならず、
鷲
(
わし
)
はまた、バッと山かげに突きあたって
飛翼
(
ひよく
)
をかえし、広い
琵琶湖
(
びわこ
)
の上を高くひくく舞いはじめた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と皆
異口同音
(
いくどうおん
)
だった。
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
人びとは、
異口同音
(
いくどうおん
)
に
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、
異口同音
(
いくどうおん
)
な
哮
(
たけ
)
りで。
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
異口同音
(
いくどうおん
)
に
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
異
常用漢字
小6
部首:⽥
11画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
同
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
音
常用漢字
小1
部首:⾳
9画
“異口”で始まる語句
異口