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獸
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けだもの
ふりがな文庫
“
獸
(
けだもの
)” の例文
新字:
獣
多分、鏡臺の上にこぼれた白粉を、牡丹刷毛で
掃
(
は
)
くかどうかして、
獸
(
けだもの
)
の足跡そつくりの形が出來て、面白がつたこともあるだらう。
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ちょうど
皆
(
みな
)
さんが
遠足
(
えんそく
)
に
行
(
ゆ
)
くときに
用
(
もち
)
ひる
水筒
(
すいとう
)
と
同
(
おな
)
じものでありますが、これは
初
(
はじ
)
めは
獸
(
けだもの
)
の
皮
(
かは
)
で
作
(
つく
)
つた
水袋
(
みづぶくろ
)
からその
形
(
かたち
)
が
出
(
で
)
て
來
(
き
)
たのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
獸
(
けだもの
)
のように四つ足を突いて首を前に出していては、到底重い脳みそを頭の中に入れておられるはずのものでない。
貧乏物語
(新字新仮名)
/
河上肇
(著)
人間を
獸
(
けだもの
)
扱ひにしなくては淺薄だと考へ、人道主義の力説される時は、一切のものに對して無責任無反省に目をつぶつて愛を感じなければならないのだと
貝殻追放:012 向不見の強味
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
私は
獸
(
けだもの
)
みたいに
我利々々
(
がり/\
)
にも、盲目的な不正にも、そして惡魔みたいに恩知らずにもなれません。その上、私は家庭と係累の中に這入つて行く決心をしてゐます。私はムア・ハウスが好きなんです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
いきなり
獸
(
けだもの
)
くさい臭ひがしてきた。
手紙:(「美しい村」ノオト)
(旧字旧仮名)
/
堀辰雄
(著)
わたしは
獸
(
けだもの
)
のやうに靴をひきずり
定本青猫:01 定本青猫
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
われは情ある
獸
(
けだもの
)
の
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
つけて向ふの村へ
何處
(
どこ
)
でも行きます廣さは十三里と云ますが
左樣
(
さう
)
はございません狐が渡るといふのも昔の話でハイ鯉や
鮒
(
ふな
)
鰻は大層捕れますダガ十月から彼岸時分まで氷で漁は出來ませんナニサ兎は少し取れますが
獸
(
けだもの
)
は
何處
(
どこ
)
も
此處
(
こゝ
)
も開けたので一疋も居なくなりましたハイ遊廓なんテ見られたもんでは
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
それで、その
當時
(
とうじ
)
の
人
(
ひと
)
が
住居
(
じゆうきよ
)
した
跡
(
あと
)
が
海岸
(
かいがん
)
附近
(
ふきん
)
に
遺
(
のこ
)
つてゐて、かれ
等
(
ら
)
が
食
(
く
)
つてすてた
貝殼
(
かひがら
)
や、
魚
(
さかな
)
や
獸
(
けだもの
)
の
骨
(
ほね
)
などがたまつてゐる
所
(
ところ
)
があります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
「そんなものはありやしません。
口惜
(
くや
)
しがつて、離屋の縁側に灰を
撒
(
ま
)
いて置くと、翌る朝その灰の上に、一面の
獸
(
けだもの
)
の足跡」
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
自分はその日から
獸
(
けだもの
)
の乳で育てられた。忽ちにして妹が生れた。續いて弟が生れた。又妹が生れた。妹が生れた。弟が生れた。弟が生れた。弟が生れた。弟が生れた。
貝殻追放:016 女人崇拝
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
現在
(
げんざい
)
の
野蠻人
(
やばんじん
)
などが、これと
同
(
おな
)
じような
器物
(
きぶつ
)
を
使
(
つか
)
つてゐるところから
考
(
かんが
)
へますと、この
石匙
(
いしさじ
)
は
獸
(
けだもの
)
の
皮
(
かは
)
を
剥
(
は
)
ぐために
使用
(
しよう
)
したものに
相違
(
そうい
)
ありません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
「當り前だ。狼といふものは、猛獸ではあるが、恐ろしく臆病で、滅多に人里に出る
獸
(
けだもの
)
ぢやないといふよ。それが江戸の眞ん中へ、ノコノコ流れ出てたまるものか」
銭形平次捕物控:198 狼の牙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それは、佐野松さんの
惡戯
(
いたづら
)
でした。私の牡丹刷毛を借りて、縁側に
撒
(
ま
)
いた灰の上へ
獸
(
けだもの
)
の足跡を拵へたのですが、それつきり私は、牡丹刷毛をしまひ忘れて歸りました。
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「飛んだ
獸
(
けだもの
)
に附合ひさせて、氣の毒だつたなア。お富、その代り、この跡始末は俺がしてやる」
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
獸
部首:⽝
19画
“獸”を含む語句
獸類
野獸
獸物
猛獸
海獸
禽獸
獸皮
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半獸
走獸
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獸類同然
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百獸
禽獸的生活
該獸等
鳥獸魚介
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鳥獸
...