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牡丹叢
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ぼたんさう
猶子先づ
屏風を
借り
得て、
庭に
牡丹叢を
蔽ひ、
人の
窺ふことを
許さず。
獨り
其の
中にあり。
窠の
四方を
掘り、
深さ
其の
根に
及び、
廣さ
人を
容れて
坐す。
唯紫粉と
紅と
白粉を
齎らし
入るのみ。
人ありて
能く
我に
學ばば、
同くともに
仙葩を
看ん、と
且つ
歌ひ
且つ
花の
微紅を
噛む。
昌黎敢て
信ぜず。
韓湘又館、
階前の
牡丹叢を
指して
曰く、
今、
根あるのみ。
叔公もし
花を
欲せば、
我乃開かしめん。