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無二
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むに
ふりがな文庫
“
無二
(
むに
)” の例文
私
(
わたくし
)
は
未
(
ま
)
だ
此
(
この
)
大佐
(
たいさ
)
とは
甞
(
かつ
)
て
面會
(
めんくわい
)
した
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
いが、
兼
(
かね
)
て
聞
(
き
)
く
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
とは
無二
(
むに
)
の
親友
(
しんいう
)
で、また、
私
(
わたくし
)
の
爲
(
ため
)
には
終世
(
しゆうせい
)
忘
(
わす
)
るゝ
事
(
こと
)
の
出來
(
でき
)
ない
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
流石
(
さすが
)
に
明治
(
めいぢ
)
の
御
(
おん
)
作者
(
さくしや
)
様方
(
さまがた
)
は
通
(
つう
)
の
通
(
つう
)
だけありて
俗物
(
ぞくぶつ
)
済度
(
さいど
)
を
早
(
はや
)
くも
無二
(
むに
)
の
本願
(
ほんぐわん
)
となし
俗物
(
ぞくぶつ
)
の
調子
(
てうし
)
を
合点
(
がてん
)
して
能
(
よ
)
く
幇間
(
たいこ
)
を
叩
(
たゝ
)
きてお
髯
(
ひげ
)
の
塵
(
ちり
)
を
払
(
はら
)
ふの
工風
(
くふう
)
を
大悟
(
たいご
)
し
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
それ
以前
(
いぜん
)
から、
安藤
(
あんどう
)
は
某学校
(
ぼうがっこう
)
の
学費
(
がくひ
)
まで
補助
(
ほじょ
)
してもらい、
無二
(
むに
)
の
親友
(
しんゆう
)
として
交際
(
こうさい
)
しておったのだが、安藤がいまの会社へはいって二年めの春、母なる人がなくなり
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
武田家
(
たけだけ
)
無二
(
むに
)
の什宝——御旗楯無。それこそは、伊那丸にとってなによりなものである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
遠い先祖から南朝方に
無二
(
むに
)
のお味方を申し、南朝びいきの伝統を受け
継
(
つ
)
いで来た吉野の住民が、南朝と云えばこの自天王までを数え、「五十有余年ではありません、百年以上もつづいたのです」
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
「ジャンダーク」を理想の人とし
露西亜
(
ロシア
)
の虚無党をば
無二
(
むに
)
の味方と心得たる頃なれば、
両人
(
ふたり
)
の
交情
(
あいだ
)
の如何に
他所目
(
よそめ
)
には見ゆるとも、妾の
与
(
あずか
)
り知らざる所、
将
(
は
)
た、知らんとも思わざりし所なりき。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
はずや、
某
(
それがし
)
が
無二
(
むに
)
の
交
(
まじはり
)
を
結
(
むす
)
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
呂宋兵衛は富士の
人穴
(
ひとあな
)
へきてから、たちまち
小角
(
しょうかく
)
の
無二
(
むに
)
の者となった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
を
行
(
おこ
)
なはせて、
無二
(
むに
)
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“無二”の意味
《名詞》
無二(むに)
二つとないこと。
(出典:Wiktionary)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
“無二”で始まる語句
無二無三
無二斎
無二膏
無二庵
無二者