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活人形
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いきにんぎょう
ふりがな文庫
“
活人形
(
いきにんぎょう
)” の例文
探偵小説への情熱が
醒
(
さ
)
め切れず、泉鏡花の『
活人形
(
いきにんぎょう
)
』から、江見水蔭の『女の顔切り』、小栗風葉の『黒装束』と、文芸作品の中から
随筆銭形平次:12 銭形平次以前
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そしてその
活人形
(
いきにんぎょう
)
の
踊
(
おど
)
りを見ようとおもって、町の人はもとより、
近在
(
きんざい
)
の人まで、
美
(
うつく
)
しく
着
(
き
)
かざって、町のにぎやかな広場に集ってきました。
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
と鋭い目で
熟
(
じっ
)
と見られた時は、
天窓
(
あたま
)
から、
悚然
(
ぞっ
)
として、安本
亀八
(
かめはち
)
作、小宮山良助あッと云う
体
(
てい
)
にござりまする
活人形
(
いきにんぎょう
)
へ、氷を
浴
(
あび
)
せたようになりました。
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
三芝居もどんなものだか、
佐
(
さ
)
の
松
(
まつ
)
の若衆人形の落ちこぼれが、
奥山
(
おくやま
)
あたりに出没しているとのことだが、それも気が進まない。
活人形
(
いきにんぎょう
)
も見てしまった。
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「あれは
真正
(
ほんとう
)
の巡査じゃありません。電気仕掛けの
活人形
(
いきにんぎょう
)
です。そら、ラジオがかかった。躍りますよ」
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
お庄は
活人形
(
いきにんぎょう
)
の並んだ見世物小屋の前にたたずんで、その目や
眉
(
まゆ
)
の動くさまを、不思議そうに見ていたが、うるさく客を呼んでいる木戸番の男の悪ごすいような目や
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
亀市の
活人形
(
いきにんぎょう
)
。長崎のビードロ細工。火事と血だらけな絵巻をならべて、
数珠
(
じゅず
)
を持った坊主頭が、しゃがれ声を張りあげているのは、いつも人立ちの多い地獄極楽の見世物。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その他
羽子板
(
はごいた
)
、
押絵
(
おしえ
)
、
飴細工
(
あめざいく
)
、菊人形、
活人形
(
いきにんぎょう
)
、
覗機関
(
のぞきからくり
)
、
声色使
(
こわいろつかい
)
の雑技あり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
行きついた場面では、すべての事のはこびが
活人形
(
いきにんぎょう
)
を動かすようである。
五〇年代の文学とそこにある問題
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
牡丹燈籠
(
ぼたんどうろう
)
とかの
活人形
(
いきにんぎょう
)
はその脇にあり。
酒中花
(
しゅちゅうか
)
欠皿
(
かけざら
)
に開いて赤けれども買う人もなくて爺が
煙管
(
きせる
)
しきりに煙を吐く。蓄音機今
音羽屋
(
おとわや
)
の弁天小僧にして向いの壮士腕をまくって
耶蘇教
(
やそきょう
)
を攻撃するあり。
半日ある記
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
一度は
鯱
(
しゃちほこ
)
のような勇ましさで空を蹴って跳ねあがったかとおもうと、次にはかっぽれの
活人形
(
いきにんぎょう
)
のような
飄逸
(
ひょういつ
)
な姿で踊りあがり、また三度目には
蝦
(
えび
)
のように腰を曲げて、やおら見事な宙返りを打った。
鬼涙村
(新字新仮名)
/
牧野信一
(著)
「そんなものじゃねえ、両国の小屋——近頃評判の地獄極楽の
活人形
(
いきにんぎょう
)
の看板になっている
普賢菩薩
(
ふげんぼさつ
)
様が、時々泣いているって話じゃありませんか」
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ぐっと仰向いて、大きな目を
凝
(
じっ
)
と
睜
(
みは
)
った顔は、首だけ
活人形
(
いきにんぎょう
)
を
継
(
つ
)
いだようで、
綺麗
(
きれい
)
なよりは、もの
凄
(
すご
)
い。
売色鴨南蛮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ターコール
僧正
(
そうじょう
)
のお
祈
(
いの
)
りで生きあがった人形……
活人形
(
いきにんぎょう
)
……。
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
御当所
名題
(
なだい
)
の地獄極楽
活人形
(
いきにんぎょう
)
、作人の儀は、江戸の名人
雲龍斎
(
うんりゅうさい
)
又六、——八熱八寒地獄、十六
別所
(
べっしょ
)
、小地獄、併せて百三十六地獄から、西方極楽浄土まで一と目に拝まれる
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
両国の
活人形
(
いきにんぎょう
)
は大層な人気と聞いて、実は蔭乍ら喜んで居りましたが、あまりのなつかしさに、見ては反って悪いと思い乍ら、堪え兼ねて今日ちょいと覗いて見ますと、急に取り払われたそうで
新奇談クラブ:06 第六夜 人形の獄門
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“活人形(
生人形
)”の解説
生人形(いきにんぎょう)は、日本の見世物のひとつ。活人形とも表記される。江戸時代の見立て細工のひとつ「生人形細工」として生まれ、1850年代後半から1880年代にかけては物語の登場人物を迫真的に表現した等身大の人形として見世物興行に使われて人気を博した。
(出典:Wikipedia)
活
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
形
常用漢字
小2
部首:⼺
7画
“活人”で始まる語句
活人画
活人
活人事
活人書
活人指掌方