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歴々
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れきれき
ふりがな文庫
“
歴々
(
れきれき
)” の例文
「前後をよく
弁
(
わきま
)
えてから物はいうものじゃ、第一の着到はかくいう弓削田宮内じゃ、お
歴々
(
れきれき
)
といえども、着到順から申せば皆後じゃ」
討たせてやらぬ敵討
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
「おい、あした、アタピンをこっちへ寄こせ。どうもお
歴々
(
れきれき
)
のインテリ御婦人が、マンジ
巴
(
どもえ
)
とからんでいるから、こっちは苦手だ。アタピンに限る」
不連続殺人事件
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
先生のも、あなたのも、其他皆さんの手によって署せられた皆さんの名が
歴々
(
れきれき
)
として其処にあります。インキもまだ乾かないかと思われるばかりです。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
然
(
そ
)
ういへば
沢山
(
たんと
)
古い昔ではない、此の国の
歴々
(
れきれき
)
が、
此処
(
ここ
)
に
鷹狩
(
たかがり
)
をして帰りがけ、
秋草
(
あきぐさ
)
の中に立つて居た
媚
(
なまめ
)
かしい
婦人
(
おんな
)
の、あまりの美しさに、
予
(
かね
)
ての
色好
(
いろごの
)
み
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
これは決して想像ではない。
歴々
(
れきれき
)
として指摘し得る明白な事実である。
而
(
しか
)
してこれがすべての選挙の基礎となり、この運動に依って選挙の勝敗が
岐
(
わか
)
れるのである。
選挙人に与う
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
▼ もっと見る
「
皆
(
みんな
)
お
歴々
(
れきれき
)
の令嬢を拝領しているから、会社では大威張りです。俸給も早く
昇
(
あが
)
ります。我儘が利く
次第
(
わけ
)
ですけれど、家へ帰ると、頭が上りません。雪子さん雪子さんです」
秀才養子鑑
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
この言葉は未荘の田舎者はかつて使ったことがなく、
専
(
もっぱ
)
らお役所のお
歴々
(
れきれき
)
が用ゆるもので印象が殊の外深く、彼の「女」という思想など、急にどこへか吹っ飛んでしまった。
阿Q正伝
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
さて、お師匠さまのお伝えというのは、きょうなにげなく
鞍馬
(
くらま
)
から富士のあたりをみましたところ、いちまつの
殺気
(
さっき
)
が立ちのぼって、ただならぬ戦雲のきざしが
歴々
(
れきれき
)
とござりました。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いや、使わないだろう。今日は、これでもこの道のお
歴々
(
れきれき
)
が使うのだから。」
野呂松人形
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そこで上げられた者は誰だか知らないが、風聞だけはかなりに
喧
(
やかま
)
しく、なかには
歴々
(
れきれき
)
の旗本さえあって、上げられた以外の者に、
慌
(
あわ
)
てふためいて逃げのびたしかるべき士分の者もあったという。
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
帆村荘六は、今、
愛宕山
(
あたごやま
)
の上に立っている。そこには、警視総監をはじめ、例の田所検事やその他、要路のお
歴々
(
れきれき
)
が十四、五名もあつまり、まっくらな山の上で、何ごとかを待っているのだった。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ある
歴々
(
れきれき
)
の
武士
(
ぶし
)
の
許
(
もと
)
へ
嫁
(
とつ
)
ぐことになりました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「ごらんのとおり、遠乗りにまいられたのだが、にわかの吹き降りに当惑いたし、これなる森かげにかけこんでみれば、この一軒家……ホホウ、道場のお
歴々
(
れきれき
)
が、この寮にまいっておられるのか。それはわたしどもはじめ、殿もごぞんじなかった次第で」
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
僕アお
歴々
(
れきれき
)
の中に殺人犯人がいるものだと思っていたけど、そうじゃないらしいんだってさ。村の疎開者に復員の気違いみたいな文学青年だか政治青年だか、いてね。
不連続殺人事件
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
「でも
九叔
(
きゅうしゅく
)
から差上げられてある
紫斑
(
しはん
)
歴々
(
れきれき
)
な兄の遺骨は、なんとご覧なされますな」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
或年の
春
(
はる
)
、
僕
(
ぼく
)
は原稿の出来ぬことに
少
(
すくな
)
からず
屈託
(
くったく
)
していた。滝田
君
(
くん
)
はその時
僕
(
ぼく
)
のために谷崎潤一郎
君
(
くん
)
の原稿を
示
(
しめ
)
し、(それは
実際
(
じっさい
)
苦心
(
くしん
)
の痕の
歴々
(
れきれき
)
と見える原稿だった。)大いに
僕
(
ぼく
)
を
激励
(
げきれい
)
した。
滝田哲太郎君
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
覆面こそしていた由だが、火光
歴々
(
れきれき
)
、
骨柄
(
こつがら
)
から働き振りまで、秦明その者にまぎれなしと、目撃した兵のすべてが一致した声だ。憎ッくい奴め。よくも
慕蓉
(
ぼよう
)
の恩寵を裏切りおったな。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
歴
常用漢字
小5
部首:⽌
14画
々
3画
“歴々”で始まる語句
歴々方
歴々銀鈎指下生