-
トップ
>
-
歩
>
-
あり
かの女の子の五つばかりなる、本院の西の
対に遊び
歩きけるを呼び寄せて、母に見せ奉れとて
腕に書きつけ侍りける。
やをら
出でゝ、ころもの
首を
這ひ
歩き、
我に
恥ぢ
見する
虱どもかな
芒の穗に小寥ひるがほをみなへし遊び
歩かな月夜よろしみ
ここ越えてゆかば長崎の
西山にいづるらむとて
暫く
歩く
芒の穂に小寥ひるがほをみなへし遊び
歩かな月夜よろしみ
何か花にほふ
雨間の
木のくれを妻とし
歩くゆゑはしらずも
何か花にほふ
雨間の
木のくれを妻とし
歩くゆゑはしらずも
春夕はひとり
野歩く馬をりておのづから帰る道知るらしき
木檞の葉洩れ日見つつ思ふなり濡石に出でて
歩く蟻ゐず
木槲の葉洩れ日見つつ思ふなり濡石に出でて
歩く蟻ゐず
我が眼には月の色なる日の照りを雀
歩けり庭片寄りに
大鴉
渚歩けど
麗らなる波はそこまでとどかざりけり
熊出でて昼立ち
歩く森の
街敦化の雪も春は
解けなむ
鈎爪の脊骨曲りが
鈎形に
歩きはらばひ石の下掘る