書籍しょじゃく)” の例文
池の西には小堂を置きて弥陀みだを安んじ、池の東には小閣を開いて書籍しょじゃくを納め、池北には低屋を起して妻子をけり、と記している。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
また国邑こくゆうにて文武の引立ひきたてといえば、藩士の面々めんめん書籍しょじゃく拝借はいしゃく、馬も鉄砲も拝借なり。借用の品を用いて無月謝の教師にく、これまた大なる便利なり。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
直様すぐさま家内のものをも遠ざけ、かきものをするからとて、二階の一間ひとまに閉じこもったが、見廻せば八畳の座敷狭しと置並べた本箱の中の書籍しょじゃく勿論もちろんとこの飾物から屏風びょうぶの絵に至るまで
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「それじゃ、訳を話して書籍費しょじゃくひを削減させるさ」「どうして、そんなことを云ったって、なかなか聞くものですか、この間などは貴様は学者のさいにも似合わん、ごう書籍しょじゃくの価値を解しておらん、 ...
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
卓子テイブルの上に両方からつないで下げた電燈の火屋ほや結目むすびめを解いたが、うずたか書籍しょじゃくを片手で掻退かいのけると、水指みずさしを取って、ひらりとその脊の高い体で、靴のまま卓子の上にあがって銅像のごとく突立つッたった。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
事情探索の胸算れは扨置さておき私の欧羅巴ヨーロッパ巡回中の胸算きょうさんは、およ書籍しょじゃく上で調べられる事は日本に居ても原書をよんわからぬ処は字引じびきを引て調べさえすれば分らぬ事はないが
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
此の頃の雑談ぞうだんを書記したたぐい書籍しょじゃくにも、我が知れる限りでは右衛門為基の恋愛だんは見当らず、又果して恋物語などが有ったのか否かも不明であるが、為基と右衛門との間に
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
小学校の費用は、はじめ、これを建つるとき、そのなかばを官よりたすけ、半は市中の富豪より出だして、家を建て書籍しょじゃくを買い、残金は人に貸して利足りそくを取り、永く学校のとなす。
京都学校の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
あるいは又ヨジユムを作って見ようではないかと、色々書籍しょじゃく取調とりしらべ、天満てんま八百屋市やおやいちに行て昆布荒布あらめのような海草類をかって来て、れを炮烙ほうろくいっ如何どう云うふうにすれば出来ると云うので
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
桂川甫周ほしゅう、杉田鷧斎いさい等起り、専精してもって和蘭の学に志し、相ともに切磋せっさし、おのおの得るところありといえども、洋学草昧そうまいの世なれば、書籍しょじゃくはなはだとぼしく、かつ、これを学ぶに師友なければ
慶応義塾の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
書籍しょじゃく等の褒美ほうびをあたうるを例とす。
京都学校の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)