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旋
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めぐら
ふりがな文庫
“
旋
(
めぐら
)” の例文
其父
(
そのちち
)
、
戰
(
たたか
)
ひて
(七三)
踵
(
くびす
)
を
旋
(
めぐら
)
さずして、
遂
(
つひ
)
に
敵
(
てき
)
に
死
(
し
)
せり。
呉公
(
ごこう
)
、
今
(
いま
)
又
(
また
)
其子
(
そのこ
)
を
吮
(
す
)
ふ。
妾
(
せふ
)
、
(七四)
其死所
(
そのししよ
)
を
知
(
し
)
らず。
是
(
ここ
)
を
以
(
もつ
)
て
之
(
これ
)
を
哭
(
こく
)
するなり
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
ソロドフニコフは
踵
(
くびす
)
を
旋
(
めぐら
)
して、忽然大股にあとへ駈け戻つた。ぬかるみに踏み込んで、ずぼんのよごれるのも構はなかつた。
死
(新字旧仮名)
/
ミハイル・ペトローヴィチ・アルチバシェッフ
(著)
やがて重き物など引くらんやうに彼の
漸
(
やうや
)
く
踵
(
きびす
)
を
旋
(
めぐら
)
せし時には、
推重
(
おしかさな
)
るまでに
柵際
(
さくぎは
)
に
聚
(
つど
)
ひし
衆
(
ひと
)
は
殆
(
ほとん
)
ど散果てて、駅夫の三四人が
箒
(
はうき
)
を執りて場内を掃除せるのみ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
お客は
踵
(
くびす
)
を
旋
(
めぐら
)
して逃げた。これで命に別状はない。昼のお客はその跡からぞろぞろ出て、曲馬場をあけた。
防火栓
(新字旧仮名)
/
ゲオルヒ・ヒルシュフェルド
(著)
山城の
朱雀野
(
しゅじゃくの
)
に来て、律師は権現堂に休んで、厨子王に別れた。「守本尊を大切にして往け。父母の消息はきっと知れる」と言い聞かせて、律師は
踵
(
くびす
)
を
旋
(
めぐら
)
した。
山椒大夫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
しかるについに現行犯のところを見付けられた。まず懸金を揚げて門を開け出で、身を
旋
(
めぐら
)
し尻で推してこれを閉じ、納屋に到って戸の扃を抜くと戸自ずから開くのだ。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
されど哀れ深き御物語を聞きつとこそ思ひまゐらすれ、人に告ぐべきにはあらねば、惡しく思ひ取り給ふなといふ。われは
間
(
ま
)
の惡さを忍びて夫人に禮を施し、友と共に
踵
(
くびす
)
を
旋
(
めぐら
)
したり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
そして新小梅町、小梅町、須崎町の間を
徘徊
(
はいかい
)
して捜索したが、嶺松寺という寺はない。わたくしは絶望して
踵
(
くびす
)
を
旋
(
めぐら
)
したが、道のついでなので、須崎町
弘福寺
(
こうふくじ
)
にある先考の墓に詣でた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
わが
踵
(
くびす
)
を
旋
(
めぐら
)
して
還
(
かへ
)
らむとするとき、馬よ/\と呼ぶ聲俄に
喧
(
かまびす
)
しく、競馬の内なる一頭の馬、さきなる
埒
(
らち
)
にて留まらず、そが儘街を引きかへし來れるに、最早馬過ぎたりと心許しゝ群衆は
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
わたくしは
好劇癖
(
かうげきへき
)
があつたので、歩を
駐
(
とゞ
)
めて視た。さて二三町行つて懐を探ると、金が無かつた。わたくしは遺失したかと疑つて、
踵
(
くびす
)
を
旋
(
めぐら
)
して捜し索めた。しかし金は遂に見えなかつた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
この中庭には舟に帆掛けて入るべけれど、
舳艫
(
ぢくろ
)
を
旋
(
めぐら
)
さんことは
難
(
かた
)
かるべし。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
棠軒は阿部正方の軍にあつて、進んで石見国
邑智郡粕淵
(
おほちごほりかすぶち
)
に至つた。時に六月十三日であつた。正方は此より軍を
旋
(
めぐら
)
し、七月二十三日に福山に還つた。将軍家茂の大坂城に薨じた後三日である。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
旋
常用漢字
中学
部首:⽅
11画
“旋”を含む語句
螺旋
周旋
旋律
旋風
旋渦
斡旋
螺旋形
旋回
旋花
廻旋
螺旋釘
凱旋門
黒旋風
螺旋状
旋盤
周旋屋
旋舞
旋頭歌
旋条銃
右旋
...