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推参
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すいさん
ふりがな文庫
“
推参
(
すいさん
)” の例文
旧字:
推參
彼は娘が大納言の屋形へ
推参
(
すいさん
)
したことをちっとも知らなかったのであった。その頃の女のたしなみとして、行綱は娘にも和歌を教えた。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
客人
(
まろうど
)
にもの申す。末座にまかりある者ゆえ、わざと御挨拶をひかえていましたが、お目にとまったようにござれば、かくは
推参
(
すいさん
)
申してござる。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お立て下さるよう、あなた様のお情けにすがりたく、これまで
推参
(
すいさん
)
致しました、なにとぞ兄の身をお立て下されまして
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「
推参
(
すいさん
)
! 何奴じゃ、名を名乗れ!」頼母は、立ち上がると、刀を抜いて鞘を後へ投げて、足で行灯を蹴った。
仇討禁止令
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「
大先生
(
だいせんせい
)
は居られぬか。
王水険
(
おうすいけん
)
大先生のお部屋はどこであるか。只今金博士が
推参
(
すいさん
)
いたしましたぞ」
戦時旅行鞄:――金博士シリーズ・6――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
或日
(
あるひ
)
奥平の屋敷に
推参
(
すいさん
)
して久々の面会、
四方山
(
よもやま
)
の話の
序
(
ついで
)
に、主人公が一冊の原書を出して
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
推参
(
すいさん
)
の客は自ら名のり、牧師の
紹介
(
しょうかい
)
で会堂を見せてもらいに来たと云うた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
その文面はね「今夜十二時の時計を合図に貴殿の手許に集っている寄附金を頂戴に
推参
(
すいさん
)
する。御用意を願う」というのです。随分
酔狂
(
すいきょう
)
な奴もあったもので、泥坊の予告をして来たのですよ。どうです。
盗難
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「小僧
推参
(
すいさん
)
!」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
お
拒
(
こば
)
みのあろうはずはないが、改めて、御加盟のことおすすめに、一党の使者として、わざと
夜中
(
やちゅう
)
、
推参
(
すいさん
)
したわけでござる
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あ、槍の御高名を承わりました。それ故、一手の御教授を下し置かれたく
推参
(
すいさん
)
致しました次第でござりました」
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
おびて
推参
(
すいさん
)
した者です。お
褥
(
しとね
)
に在っては、取調べがならん。法の尊厳をお守りあって、座をお
退
(
さ
)
がりください
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
畏
(
おそ
)
れ多けれど、宮をあの世へお送りし奉れと申しつかり、ぜひなく
推参
(
すいさん
)
いたしてござりまする」
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「——明智の者が
推参
(
すいさん
)
いたしたのです。まぎれもなき
桔梗旗
(
ききょうのはた
)
を振り
譟
(
さわ
)
いで」
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
推参
(
すいさん
)
な
下種
(
げす
)
どもめが、目ざわりだわ。とッとと船を遠くへ避けい!」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「よくは
理由
(
ことわけ
)
もわきまえぬ身をもって、
推参
(
すいさん
)
であろう。おちつけ!」
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「おれは、いつぞや
推参
(
すいさん
)
した日本左衛門。切通しの晩の返礼は、充分うけてくれたようだな。しかし、今日は御苦労だった。屋敷へ帰ったら万太郎殿という坊ッちゃんに、よろしく言っておいてくれ」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
われわれは故浅野内匠頭の家来共にて候が、今暁、本所の吉良邸へ
推参
(
すいさん
)
、上野介殿の
御
(
み
)
しるしを乞いうけて、本意を達し、故殿の御墓前にそなえんものと、一同、
当菩提所
(
とうぼだいしょ
)
まで引き揚げて参りました。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
推参
(
すいさん
)
な
雑兵輩
(
ぞうひょうばら
)
、ここを無人の砦と思うて
紛
(
まぎ
)
れ入ったか」
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「やあ、
推参
(
すいさん
)
な。これは院の
御車
(
みくるま
)
、院の
御幸
(
ごこう
)
なるぞ」
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
推参
(
すいさん
)
なり、
野鼠
(
やそ
)
の将」
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
豎子
(
じゅし
)
ッ。
推参
(
すいさん
)
!」
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「下郎、
推参
(
すいさん
)
」
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
推参
(
すいさん
)
な」
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
推参
(
すいさん
)
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“推参”の意味
《名詞》
推参(すいさん)
自分が訪問することの謙譲語。
《動詞》
自分から押し掛けること。
《形容動詞》
差し出がましいこと。また、そのようなさま。無礼。
(出典:Wiktionary)
推
常用漢字
小6
部首:⼿
11画
参
常用漢字
小4
部首:⼛
8画
“推”で始まる語句
推
推敲
推察
推量
推薦
推測
推移
推古
推進機
推返