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折詰
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おりづめ
ふりがな文庫
“
折詰
(
おりづめ
)” の例文
媒妁夫婦は一同に礼して、
寿
(
じゅ
)
の字の風呂敷に包んだ引き物の
鰹節籠
(
かつぶしかご
)
を二つ
折詰
(
おりづめ
)
を二つもらって、車で送られてお茶の水停車場に往った。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
戦争が済んでからの半年ばかりは、いろんな凱旋を祝する
催
(
もよ
)
おしがあった。私は父に
連
(
つ
)
れられて
瓶詰
(
びんづめ
)
の酒や、
折詰
(
おりづめ
)
を貰ってかえることがよくあった。
戦争雑記
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
そんな
風
(
ふう
)
なある日、村の小学校の新校舎の落成で、
折詰
(
おりづめ
)
に一合の酒が添えられて、村じゅうの家々に配られた。
暦
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
「
折詰
(
おりづめ
)
をぬすんだやつ、豆腐をぬすんだやつ、学校を追いだされたやつ、そのやつの
親父
(
おやじ
)
は阪井猛太だ」
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
旅人 子供さんがいるなら、ここに
好
(
い
)
い物があります。(リュックサックの中から
鮓
(
すし
)
の
折詰
(
おりづめ
)
を取出す。)これは汽車の中で買ったんですが、ここで
蓋
(
ふた
)
を明けることにしましょう。
影:(一幕)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
前の晩にもらった
折詰
(
おりづめ
)
ものだとか、買い置きの
湯葉
(
ゆば
)
だとか、
麩
(
ふ
)
だとか、こんにゃくだとか、あるいは豆腐を使おうと、なんでも独創的に考案して、勝手にどんなふうにでもやれるのである。
鍋料理の話
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
奈何
(
いか
)
なる
事情
(
わけ
)
と
訊問
(
たずね
)
しに、昨夜
廿一二
(
にじゅういちに
)
のこうこう云う
当家
(
こなた
)
のお弟子が見えて、
翌日
(
あす
)
仏事があるから十五軒前
折詰
(
おりづめ
)
にして、
持
(
もっ
)
て来てくれと
誂
(
あつら
)
えられましたと話され、家内中顔を見合せて驚き
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
折詰
(
おりづめ
)
にでもして上げましょう、嬢様お話を遊ばせ、私は
貴方
(
あなた
)
のお
母
(
っか
)
さんのお眼の
癒
(
なお
)
るよう、嬢様の願いの
叶
(
かな
)
うように、
一寸
(
ちょっと
)
薬師様へお
代参
(
だいさん
)
をして、お百度を五十度ばかりあげて帰ってまいって
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其れが果てると、余は
折詰
(
おりづめ
)
一個をもらい、
正宗
(
まさむね
)
一
合瓶
(
ごうびん
)
は辞して、参拾銭
寄進
(
きしん
)
して帰った。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
妻女は
愈々
(
いよいよ
)
哀れに思い死骸を
引取
(
ひきと
)
り、厚く埋葬を
為
(
し
)
てやったが、
丁度
(
ちょうど
)
三七日の
逮夜
(
たいや
)
に何か
拵
(
こしら
)
えて、近所へ配ろうとその用意をしているところへ、
東洋鮨
(
とうようずし
)
から鮨の
折詰
(
おりづめ
)
を沢山
持来
(
もちきた
)
りしに不審晴れず
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
あいつは
破廉恥罪
(
はれんちざい
)
をおかして平気でいます、人の畑のいもを掘る、
駄菓子屋
(
だがしや
)
の菓子をかっぱらう、ついこのごろ豆腐屋の
折詰
(
おりづめ
)
を
強奪
(
ごうだつ
)
してそのために豆腐屋の
親父
(
おやじ
)
が
復讐
(
ふくしゅう
)
をして
牢獄
(
ろうごく
)
に投ぜられた始末
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
「
折詰
(
おりづめ
)
をよこせ」
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
折
常用漢字
小4
部首:⼿
7画
詰
常用漢字
中学
部首:⾔
13画
“折”で始まる語句
折
折角
折檻
折々
折柄
折敷
折鞄
折助
折悪
折節