“逮夜”の読み方と例文
読み方割合
たいや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その翌夜は黒沼の逮夜たいやで、長八夫婦と長三郎は列席した。他にも十五、六人の客があったが、大抵の人は東青柳町の噂を聞き知っていた。
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それから六日目、越前屋の主人治兵衞は、娘お菊の初七日の逮夜たいやの晩、同じ物干臺の上で、後ろから脇差で刺されて死んでしまつたのです。
娘の死を他のとがによらずして、最初に還らざりしその不了簡に帰し、日も暮るれば死人をうちにれて逮夜たいやせんと、村人に謝礼しつ、夫婦して娘の死骸を抱き上げたり、父老壮年
空家 (新字新仮名) / 宮崎湖処子(著)