“たいや”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タイヤ
語句割合
逮夜65.8%
待夜10.5%
迨夜5.3%
大野5.3%
對屋2.6%
対屋2.6%
逮野2.6%
鯛屋2.6%
鯛焼2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから六日目、越前屋の主人治兵衞は、娘お菊の初七日の逮夜たいやの晩、同じ物干臺の上で、後ろから脇差で刺されて死んでしまつたのです。
源順みなもとのしたごう、庚申待夜たいや、伊勢斎宮に侍りて、和歌を奉る、小序に曰く、掛麻久毛畏幾大神かけまくもかしこきおおかみ怜礼登毛あわれとも愛美幸賜天牟めぐみさきわいたまいてん〉とある由。
按ずるに改暦後、月を変へて日を変へずに五月二十三日とし、所謂迨夜たいやに客を招いたのであらう。当時の主人は陶後の子にして幸作の父なる竹陶兵助ちくたうひやうすけ五十四歳である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
魯の哀公あいこうが西のかた大野たいやかりして麒麟きりんた頃、子路は一時衛から魯に帰っていた。その時小邾しょうちゅの大夫・えきという者が国にそむき魯に来奔した。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
内には遠侍とほざむらひのあなたより、遙か對屋たいやに沿うて樓上樓下を照せる銀燭の光、錦繍の戸帳とちやう、龍鬢の板疊に輝きて、さしも廣大なる西八條のやかたひかり到らぬくまもなし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
ふけ行く夜に奧も表も人定まりて、築山つきやま木影こかげ鐵燈かねとうの光のみわびしげなる御所ごしよ裏局うらつぼね、女房曹司の室々も、今を盛りの寢入花ねいりばな對屋たいやを照せる燈の火影ほかげに迷うて、妻戸を打つ蟲の音のみ高し。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
あるやしきのうちの庭に紅梅が咲いていてそれがえんに美しい色を見せているが、その庭を隔てた向こうの対屋たいやには玉簾が下がっていてその中には人のいそうな心持がする
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
静子よ、明日はあなたの命日だね、今夜は僕が一人でお逮野たいやをするよ。神よ静子の魂が安らかに在るように。(一〇、三)
その上に、これを事実らしくする為に持出してきた友人が、鯛屋たいや大和やまと、号を貞柳という狂歌の名人である。上本町五丁目の寺に墓があるが、この人を引張り出してきて通仙の友人にしてしまった。
傾城買虎之巻 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
あんこの鯛焼たいやき飛んで来い。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)