“迨夜”の読み方と例文
読み方割合
たいや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
開山聖人さま御正忌ごしょうき会のお迨夜たいやも近々。御影堂は立派にお出来申したのに、お中身の開山聖人さまのあの御影像が無くて御報恩講が勤まりましょうか。
取返し物語 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
按ずるに改暦後、月を変へて日を変へずに五月二十三日とし、所謂迨夜たいやに客を招いたのであらう。当時の主人は陶後の子にして幸作の父なる竹陶兵助ちくたうひやうすけ五十四歳である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「十七日。(二月。)雨。夕晴。慧璘童女ゑりんどうによ七回忌、得悟童子来廿八日三回忌之処取越、法事執行、今日迨夜たいや也。大賢尼来読経。」按ずるに慧璘は棠軒の女のぶ法諡はふしである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)