折節をりふし)” の例文
重四郎はこれさひはひと娘の部屋へやのぞき見れば折節をりふしお浪はたゞひと裁縫ぬひものをなし居たるにぞやがくだんのふみを取出しお浪のそでそついれ何喰なにくはかほ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
されど唯一目散にのがれんとのみにて、にはかに志すかたもあらぬに、生憎あやにく降頻ふりしきる雨をば、からくも人の軒などにしのぎつつ、足に任せて行くほどに、近頃思立ちて折節をりふし通へる碁会所の前に出でければ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
折節をりふしなにをがな御慰おんなぐさみあそばされむことねがはしくさふらふ
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
折節をりふしあへこゑ。口にづるを
しかめテも左樣の毒藥にて候かと恐れし色をぞしめしたり折節をりふししたより午飯の案内あんないに半兵衞はしばし頼みまする緩々ゆる/\見物せられよと寶澤を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見るに折節をりふし土藏どざう普請ふしんにて足代あししろの掛り居たればこれ僥倖さいはひと其足代よりのぼりしが流石さすが我ながらにおそろしく戰々わな/\慄々ふるへる
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)