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所有
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しょゆう
ふりがな文庫
“
所有
(
しょゆう
)” の例文
米
(
こめ
)
の
不作
(
ふさく
)
のときは、
米
(
こめ
)
の
価
(
あたい
)
が
騰
(
あ
)
がるように、くわの
葉
(
は
)
の
価
(
あたい
)
が
騰
(
あ
)
がって、
広
(
ひろ
)
いくわ
圃
(
ばたけ
)
を
所有
(
しょゆう
)
している、
信吉
(
しんきち
)
の
叔父
(
おじ
)
さんは、
大
(
おお
)
いに
喜
(
よろこ
)
んでいました。
銀河の下の町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
またわたしの
所有
(
しょゆう
)
する
知識
(
ちしき
)
にたいしても——まあ、そうとうたかい今の身分やきょうぐうのことは申しますまいが——どうかおまえよばわりだけは、やめていただきたいものですな。
影
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
拳
(
こぶし
)
で
胸
(
むね
)
を
打
(
う
)
って
祈
(
いの
)
るかと
思
(
おも
)
えば、
直
(
すぐ
)
に
指
(
ゆび
)
で
戸
(
と
)
の
穴
(
あな
)
を
穿
(
ほ
)
ったりしている。これは
猶太人
(
ジウ
)
のモイセイカと
云
(
い
)
う
者
(
もの
)
で、二十
年
(
ねん
)
ばかり
前
(
まえ
)
、
自分
(
じぶん
)
が
所有
(
しょゆう
)
の
帽子製造場
(
ぼうしせいぞうば
)
が
焼
(
や
)
けた
時
(
とき
)
に、
発狂
(
はっきょう
)
したのであった。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
母がひとり子ども三人、
夫婦
(
ふうふ
)
をあわせて六人の
家族
(
かぞく
)
、
妻君
(
さいくん
)
というのは、同業者のむすめで花前の
恋女房
(
こいにょうぼう
)
であった。
地所
(
じしょ
)
などもすこしは
所有
(
しょゆう
)
しておって、六人の家族は
豊
(
ゆた
)
かにたのしく生活しておった。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
近所
(
きんじょ
)
の
人々
(
ひとびと
)
は、
鶏
(
とり
)
のために
圃
(
はたけ
)
や、
庭
(
にわ
)
を
荒
(
あ
)
らされるのを
苦
(
く
)
に
思
(
おも
)
いましたけれど、
家
(
いえ
)
や、
地所
(
じしょ
)
が
金持
(
かねも
)
ちの
所有
(
しょゆう
)
であるために、なにもいわずに
忍
(
しの
)
んでいました。
金持ちと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
しかし、それを
人間
(
にんげん
)
が
所有
(
しょゆう
)
することはできぬものでしょうか? なぜなら、
人間
(
にんげん
)
が
自然
(
しぜん
)
をすこしでも
私
(
わたくし
)
しようとするときは、そこに、こうした
思
(
おも
)
わぬ
悲劇
(
ひげき
)
が
生
(
う
)
まれるからです。
らんの花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
有
常用漢字
小3
部首:⽉
6画
“所有”で始まる語句
所有主
所有物
所有者
所有地
所有農園
所有品
所有慾
所有山
所有林
所有者未定