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恰
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ちょう
ふりがな文庫
“
恰
(
ちょう
)” の例文
その
種名
(
スペシフィック・ネーム
)
のカムパヌラータは「鐘形ノ」という意味でそれはその桜の花弁が正開せず常に半開きでそれが
恰
(
ちょう
)
ど
鐘
(
つりがね
)
の形をしているからである。
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
ベンヺ こりゃ
何
(
なん
)
でも、
木
(
こ
)
の
間
(
ま
)
に
隱
(
かく
)
れて、
夜露
(
よつゆ
)
と
濡
(
ぬ
)
れの
幕
(
まく
)
という
洒落
(
しゃれ
)
であらう。
戀
(
こひ
)
は
盲
(
めくら
)
といふから、
闇
(
やみ
)
は
恰
(
ちょう
)
どお
誂
(
あつら
)
へぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
其の前に歌う時は、
恰
(
ちょう
)
ど父母の膝に突伏して、
余所
(
よそ
)
での悲しさを思い入れ泣くような心地がして、歌って果は泣いて、それが為に心は慰められた。
漁師の娘
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
新「ヘエー有難うございます、
恰
(
ちょう
)
ど
咽喉
(
のど
)
も乾いて居りますから、エヽ有難うございます、誠に
私
(
わたくし
)
も力を得ました」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
八九人の中に怪しい
紋附羽織
(
もんつきばおり
)
の人が皆黙って送って行く——むろん本尊の
花嫁御寮
(
はなよめごりょう
)
はその
真中
(
まんなか
)
にしかも
人力車
(
じんりき
)
に乗って
御座
(
ござ
)
る——が
恰
(
ちょう
)
ど自分の眼の前に来かかった。
菜の花物語
(新字新仮名)
/
児玉花外
(著)
▼ もっと見る
これはその葉を巻いてその一方の端の方に刻み煙草を詰め
恰
(
ちょう
)
どシガーレットの様にそれで喫煙するのだとの事であった。
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
翌年寛政八年
恰
(
ちょう
)
ど二月三日の事でございましたが、法蔵寺へ参詣に来ると、和尚が
熟々
(
つく/″\
)
新吉を見まして
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
重
(
おも
)
い
羽毛
(
はね
)
、
白
(
しろ
)
い
煤
(
すゝ
)
、
冷
(
つめた
)
い
火
(
ひ
)
、
健康
(
すこやか
)
な
病體
(
びゃうたい
)
、
醒
(
さ
)
めた
眠
(
ねむり
)
! あゝ、
有
(
あ
)
りのまゝとは
同
(
おな
)
じでない
物
(
もの
)
!
恰
(
ちょう
)
ど
其樣
(
そのやう
)
な
切
(
せつ
)
ない
戀
(
こひ
)
を
感
(
かん
)
じながら、
戀
(
こひ
)
の
誠
(
まこと
)
をば
感
(
かん
)
ぜぬ
切
(
せつ
)
なさ!……
何
(
なん
)
で
笑
(
わら
)
ふンぢゃ?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
川幅は広いけれども鴻の渡るを見て北條の軍勢が浅瀬を渡って、桜ヶ陣より
一時
(
いちどき
)
に取詰めた処から、かゝる名城も
忽
(
たちま
)
ちにして落城したというが、
時節
(
とき
)
だのう、其の日は
恰
(
ちょう
)
ど
今日
(
こんにち
)
の如く夕暮で
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
近辺の者も皆得心して爺さん婆さんを見送ったから、つい其の儘ずる/\べったりに二代目又九郎夫婦に成ったのでございます、あなた
恰
(
ちょう
)
ど今年で二十三年になるが、住めば都と云う
譬
(
たとえ
)
の通りで
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
森「
恰
(
ちょう
)
ど馬を追っているようだ」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
恰
漢検準1級
部首:⼼
9画
“恰”を含む語句
恰好
恰度
不恰好
背恰好
年恰好
恰当
脊恰好
恰幅
無恰好
相恰
四十恰好
格恰
恰形
恰腹
形恰
無格恰
悧恰
恰顔斎
脊丈恰好
身丈恰好
...