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性癖
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せいへき
ふりがな文庫
“
性癖
(
せいへき
)” の例文
その
上
(
うへ
)
個人
(
こじん
)
には
特殊
(
とくしゆ
)
の
性癖
(
せいへき
)
があつて、
所謂
(
いはゆる
)
好
(
す
)
き
嫌
(
きら
)
ひがあり、
甲
(
かふ
)
の
好
(
この
)
む
處
(
ところ
)
は
乙
(
おつ
)
が
嫌
(
きら
)
ふ
處
(
ところ
)
であり、
所謂
(
いはゆる
)
蓼
(
たで
)
喰
(
く
)
ふ
蟲
(
むし
)
も
好
(
す
)
き
好
(
ず
)
きである。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
かれの幼時からの
性癖
(
せいへき
)
である
激情
(
げきじょう
)
をおさえ、向こう見ずの行動に出る危険をまぬがれることができたし、また、かれが日常の
瑣事
(
さじ
)
に注意を払い
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
このいとうべき
性癖
(
せいへき
)
があるドノバンに、なにからなにまで敬服しているのは、そのいとこのグロースであった。グロースはなんでも他人に感服するくせがある。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
曳くばかりが受け持ちではない飲食
起臥
(
きが
)
入浴
上厠
(
じょうし
)
等日常生活の
些事
(
さじ
)
に
亘
(
わた
)
って面倒を見なければならぬしこうして佐助は春琴の幼時よりこれらの任務を担当し
性癖
(
せいへき
)
を
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
いや、
性癖
(
せいへき
)
と主義とは、何等かの手段によつて調和させられなくてはならないのです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
ともすると自然の懐ろは偉大だとか、自然が美しいとかいって、それが自分とどうしたとかいうでもない、
埒
(
らち
)
もない感想に耽りたがる自分の
性癖
(
せいへき
)
が、今さらに厭わしいものにも思われだした。
贋物
(新字新仮名)
/
葛西善蔵
(著)
其の国の気風
性癖
(
せいへき
)
も見えて面白かりき。
燕尾服着初めの記
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
夫
(
そ
)
れが
實際問題
(
じつさいもんだい
)
になると、
土地
(
とち
)
の
状態
(
じやうたい
)
風土
(
ふうど
)
の
關係
(
くわんけい
)
、
住者
(
ぢうしや
)
の
身分
(
みぶん
)
、
境遇
(
きやうぐう
)
、
趣味
(
しゆみ
)
、
性癖
(
せいへき
)
、
資産
(
しさん
)
、
家族
(
かぞく
)
、
職業
(
しよくげふ
)
その
他
(
た
)
種々雜多
(
しゆ/″\ざつた
)
の
素因
(
そいん
)
が
混亂
(
こんらん
)
して
互
(
たがひ
)
に
相
(
あい
)
交渉
(
かうせう
)
するので
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
醜
(
みにく
)
い現実よりも美しい幻影の方へ、
魂
(
たましい
)
が、
生真面目
(
きまじめ
)
な「冷静」よりも歓喜に充ちた「昂奮」の方へ、常に引き寄せられると云う、己の
性癖
(
せいへき
)
は、いくら
矯
(
た
)
めようとしても矯め切れない
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
私は
生來
(
しやうらい
)
の
性癖
(
せいへき
)
といふよりは寧ろ環境の爲めに、金持ちやくだらない奴等が、生活を刺㦸する爲めにやるつまらない
道樂
(
だうらく
)
に馴れつこになつて、飽き/\してゐる至つて平凡な
道樂者
(
だうらくもの
)
なんです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
“性癖”の意味
《名詞》
性質上の偏り。癖。
(出典:Wiktionary)
“性癖”の解説
性癖(せいへき)とは、人間の心理・行動上に現出する癖や偏り、傾向、性格、性向のことである。
(出典:Wikipedia)
性
常用漢字
小5
部首:⼼
8画
癖
常用漢字
中学
部首:⽧
18画
“性”で始まる語句
性
性質
性急
性根
性分
性懲
性来
性悪
性情
性來