トップ
>
急病
>
きゅうびょう
ふりがな文庫
“
急病
(
きゅうびょう
)” の例文
「いや、
気
(
き
)
に
病
(
や
)
むほどのことでもなかろうが、
何
(
なん
)
せ
若
(
わか
)
い
女
(
おんな
)
の
急病
(
きゅうびょう
)
での。ちっとばかり、
朝
(
あさ
)
から
世間
(
せけん
)
が
暗
(
くら
)
くなったような
気
(
き
)
がするのさ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
このようなさわがしさの
中
(
なか
)
で、
緒方洪庵先生
(
おがたこうあんせんせい
)
が、
急病
(
きゅうびょう
)
でなくなりました。それは、
文久
(
ぶんきゅう
)
三(一八六三)
年
(
ねん
)
六
月
(
がつ
)
十日
(
とおか
)
のことでした。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
そのとき、
往来
(
おうらい
)
で、おじいさんが
急病
(
きゅうびょう
)
にかかって
苦
(
くる
)
しんでいた。
通
(
とお
)
りかかった
人々
(
ひとびと
)
が、そのまわりに
集
(
あつ
)
まって、わいわいといっていました。
灰色の姉と桃色の妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
とりのこされた
一学
(
いちがく
)
は、なにか、
急病
(
きゅうびょう
)
で
不快
(
ふかい
)
でも起したのかと思っていたが、それから、待てどくらせど、神主の
返辞
(
へんじ
)
もなければ
神官
(
しんかん
)
たちの
応接
(
おうせつ
)
もない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
床屋
(
とこや
)
の
伝吉
(
でんきち
)
が、
笠森
(
かさもり
)
の
境内
(
けいだい
)
へ
着
(
つ
)
いたその
時分
(
じぶん
)
、
春信
(
はるのぶ
)
の
住居
(
すまい
)
で、
菊之丞
(
きくのじょう
)
の
急病
(
きゅうびょう
)
を
聞
(
き
)
いたおせんは
無我夢中
(
むがむちゅう
)
でおのが
家
(
いえ
)
の
敷居
(
しきい
)
を
跨
(
また
)
いでいた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
▼ もっと見る
「すこし、
遠方
(
えんぽう
)
だが、これだけの
金
(
かね
)
でいってくださらんか。
孫
(
まご
)
が、
急病
(
きゅうびょう
)
だと
知
(
し
)
らしてきたのだが……。」と、
頼
(
たの
)
みました。
日月ボール
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
外
(
ほか
)
のことならともかく、
太夫
(
たゆう
)
が
急病
(
きゅうびょう
)
だッてのを、そのままにしといたんじゃ、
世間
(
せけん
)
の
奴等
(
やつら
)
になんていわれると
思
(
おも
)
うんだ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「
急病
(
きゅうびょう
)
かな。」と、その
巡査
(
おまわり
)
さんは、すぐに
起
(
た
)
ち
上
(
あ
)
がって、
交番
(
こうばん
)
から
出
(
で
)
ました。
波荒くとも
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“急病”の意味
《名詞》
急病(きゅうびょう)
急に発病すること。また急に起こった病気。
(出典:Wiktionary)
急
常用漢字
小3
部首:⼼
9画
病
常用漢字
小3
部首:⽧
10画
“急病”で始まる語句
急病人