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幾代
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いくだい
ふりがな文庫
“
幾代
(
いくだい
)” の例文
古池に飛び込む
蛙
(
かはづ
)
は昔のまゝの蛙であらう。中に
玉章
(
たまづさ
)
忍ばせた
萩
(
はぎ
)
と
桔梗
(
ききやう
)
は
幾代
(
いくだい
)
たつても同じ形同じ色の萩桔梗であらう。
虫干
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
何
(
ど
)
うで
幾代
(
いくだい
)
もの
恨
(
うら
)
みを
背負
(
せおう
)
て
出
(
で
)
た
私
(
わたし
)
なれば
爲
(
す
)
る
丈
(
だけ
)
の
事
(
こと
)
はしなければ
死
(
し
)
んでも
死
(
し
)
なれぬのであらう、
情
(
なさけ
)
ないとても
誰
(
た
)
れも
哀
(
あは
)
れと
思
(
おも
)
ふてくれる
人
(
ひと
)
はあるまじく
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
山
(
やま
)
や、
川
(
かわ
)
や、
野原
(
のはら
)
には、かくべつのかわりもなかったけれど、
町
(
まち
)
や
村
(
むら
)
は、その
時代
(
じだい
)
によって、ようすがちがい、
人
(
ひと
)
も
馬
(
うま
)
も
牛
(
うし
)
も、また
幾代
(
いくだい
)
かの
間
(
あいだ
)
に、たびたび
生
(
い
)
き
死
(
し
)
にしました。
うずめられた鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
今取り出して来たという風に、
出来合
(
できあい
)
以上の
旨
(
うま
)
さがあるので、
紋切形
(
もんきりがた
)
とは無論思わないけれども、
幾代
(
いくだい
)
もかかって辞令の練習を積んだ巧みが、その底に
潜
(
ひそ
)
んでいるとしか受取れなかった。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
この
両方
(
ふたかた
)
は
竜宮界
(
りゅうぐうかい
)
切
(
き
)
っての
花形
(
はながた
)
であらせられ、お
顔
(
かお
)
もお
気性
(
きしょう
)
も、
何所
(
どこ
)
やら
共通
(
きょうつう
)
の
所
(
ところ
)
があるのでございますが、しかし
引
(
ひ
)
きつづいて、
幾代
(
いくだい
)
かに
亘
(
わた
)
りて
御分霊
(
ごぶんれい
)
を
出
(
だ
)
して
居
(
お
)
られる
中
(
うち
)
には
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
川上の方から瀬をなしてながれて来る水が一たび岩石と粘土からなる地層に
衝
(
つき
)
当つてそこに一つの
淵
(
ふち
)
をなしてゐたのを『
葦谷地
(
よしやぢ
)
』と村人が
称
(
とな
)
へて、それは
幾代
(
いくだい
)
も幾代も前からの呼名になつてゐた。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
幾
常用漢字
中学
部首:⼳
12画
代
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
“幾代”で始まる語句
幾代餅
幾代々
幾代先