家臣かしん)” の例文
長安ながやす奉行ぶぎょう床几席しょうぎせき大股おおまたにあるいていって、あたりの家臣かしんひたいをあつめ、また徳川家の者がひかえているたまりへ使いを走らせた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むかしからのつたへによりますと、垂仁天皇すいにんてんのうときに、天皇てんのう御弟倭彦命おんおとうとやまとひこのみこと薨去こうきよになつたさい、そのころ貴人きじんぬと、家臣かしんなどが殉死じゆんしといつて、おとも習慣しゆうかんがありましたので
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
こゝ播州ばんしう赤穗あかほ城主じやうしゆ淺野内匠頭殿あさのたくみのかみどの家臣かしん大石内藏助おほいしくらのすけはじ忠義ちうぎ面々めん/\元祿げんろく十五年十二月十四日吉良上野介殿きらかうずけのすけどのやしき討入うちいりきはまり同月十日に大石内藏助は小山田庄左衞門をやまだしやうざゑもんまね同志どうし人々ひと/″\家内かない
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
桃太郎もゝたらう家臣かしんなる雉子きじ一類いちるゐため
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「お、家臣かしんの者ではないから、そちはまだ知らぬとみえる。かの信州しんしゅう上田城うえだじょうから質子ちしとしてきている真田昌幸さなだまさゆきのせがれ源次郎がことじゃ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おほくの家臣かしんみことのおともをしてきながら墓場はかばうづめられました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
案内あんない猪飼八兵衛いがいはちべえはかけもどって、おくりこまれた徳川家とくがわけ家臣かしん三名、やりぶすまの間をとおってひかえじょに待たされた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)