“討入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちいり90.0%
うちい10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
原来彼の黄金丸は、われのみならずかしこくも、大王までを仇敵かたきねらふて、かれ足痍あしのきずいえなば、この山に討入うちいりて、大王をたおさんと計る由。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
その前夜、東京に夜間の焼夷弾しょういだんの大空襲があって、丸山君は、忠臣蔵の討入うちいりのような、ものものしい刺子さしこの火事場装束で、私を誘いにやって来た。
酒の追憶 (新字新仮名) / 太宰治(著)
それを、昔々の義士ぎし討入うちいりか何ぞの様に、古風にも首丈けを大切に持って行くとは、今の世に、余りと云えば異様なやり口ではないか。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)