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宮居
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みやい
ふりがな文庫
“
宮居
(
みやい
)” の例文
宮居
(
みやい
)
のあとはみなせ川であろうとおもわれる川にかかっている橋をこえてそれからまたすこし行ったあたりの街道からひだりへ折れたところにあった。
蘆刈
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
はじめて心付くと、
先刻
(
さっき
)
視
(
なが
)
めた城に対して、
稜威
(
みいず
)
は高し、
宮居
(
みやい
)
の屋根。雲に連なる
甍
(
いらか
)
の棟は、玉を刻んだ峰である。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
今とて一天万乗の君と仰がれて
九重
(
ここのえ
)
に
宮居
(
みやい
)
し給うお方が、御謀反とは、たれへたいしての御謀反なのか。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
星は何というすばらしい三角形の頂点であることか! 宇宙のいくつもの
宮居
(
みやい
)
の、何という遠い
森の生活――ウォールデン――:02 森の生活――ウォールデン――
(新字新仮名)
/
ヘンリー・デイビッド・ソロー
(著)
されどこの
宮居
(
みやい
)
に慣れたるまらうどたちは、こよひこれに心留むべくもあらねば、前座敷にゆきかふ人のをりをり見ゆるのみにて、足をとどむるものほとほとなかりき。
文づかひ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
マホメには善良な点がある。天女の
宮居
(
みやい
)
や
宦女
(
かんじょ
)
の楽園を発明した者に敬意を表すべしである。
牝鶏小屋
(
めんどりごや
)
で飾られてる唯一の宗教たるマホメット教に、敬意を表しようではないか。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
畏
(
かしこ
)
くも日本一の神様の
宮居
(
みやい
)
をその土地に持った伊勢人は、日本中の人間を
膝下
(
ひざもと
)
に引きつける特権を与えられたと同じことで、その余徳のうるおいは
蓋
(
けだ
)
し
莫大
(
ばくだい
)
なもので、伊勢は津で持つというけれども
大菩薩峠:06 間の山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
バㇵラームが酒盃を手にした
宮居
(
みやい
)
は
ルバイヤート
(新字新仮名)
/
オマル・ハイヤーム
(著)
高光る
日嗣
(
ひつぎ
)
の
皇子
(
みこ
)
厩戸
(
うまやど
)
の
聖
(
ひじり
)
の
王
(
おほぎみ
)
険
(
けは
)
し世に
生
(
あ
)
れましまして はらからと
憑
(
たの
)
む
臣
(
おみ
)
らが 由々しくも 惑へるなかに いかさまに 嘆きませるか
畏
(
かしこ
)
くも 斑鳩の里 うち日さす
宮居
(
みやい
)
さだめて 飛ぶ鳥の
明日香
(
あすか
)
のみ代ゆ あかつきの 道うちひらくと 夢殿に ひとりこもらせ 夕されば
法
(
のり
)
のきはみを
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
むかし
楠木正行
(
くすのきまさつら
)
が吉野の
宮居
(
みやい
)
で
弁之内侍
(
べんのないじ
)
を
賜
(
たま
)
わるとの
勅
(
ちょく
)
を拝辞して
詠
(
よ
)
んだという和歌である。時と人こそちがえ、人々は幸右衛門の心根を充分に
酌
(
く
)
みとることができた。
日本名婦伝:小野寺十内の妻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
玉楼金殿
(
ぎょくろうきんでん
)
を空想して、
鳳凰
(
ほうおう
)
の舞う
竜
(
たつ
)
の
宮居
(
みやい
)
に、
牡丹
(
ぼたん
)
に遊ぶ
麒麟
(
きりん
)
を見ながら、
獅子王
(
ししおう
)
の座に朝日影さす、桜の花を
衾
(
ふすま
)
として、
明月
(
めいげつ
)
の如き真珠を枕に、
勿体
(
もったい
)
なや、
御添臥
(
おんそいぶし
)
を夢見るかも知れぬ。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ありし日の
宮居
(
みやい
)
の場所で
或
(
あ
)
る男が
ルバイヤート
(新字新仮名)
/
オマル・ハイヤーム
(著)
新帝(光厳天皇)の
宮居
(
みやい
)
もあやうくみえたほどなので、
後堀川
(
ごほりかわ
)
の大納言、三条の源大納言、鷲ノ尾中納言、坊城の
宰相
(
さいしょう
)
ら、おびただしい
月卿雲客
(
げっけいうんかく
)
のあわてふためきが、主上をみくるまにお乗せして
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
皇子の御在所も、親王家の
宮居
(
みやい
)
も、ありやなしやの状態だった。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ごッた返しの
宮居
(
みやい
)
を描いていたのであった。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
宮
常用漢字
小3
部首:⼧
10画
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
“宮”で始まる語句
宮
宮殿
宮中
宮城野
宮内
宮古
宮闕
宮仕
宮守
宮人