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宣
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のたも
ふりがな文庫
“
宣
(
のたも
)” の例文
地上に活き動く物は空飛ぶ鳥から土を
這
(
は
)
う虫までも汝に支配され、樹や土に生ずる諸果ことごとく汝の所用たるべく、汝の命は三十歳と
宣
(
のたも
)
うた。
十二支考:09 犬に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
帝は賀春の席で帷幕みな多くは老い、物の用に立つものが少ないと
宣
(
のたも
)
うた。それがし、年七十にあまれど、なお十斤の肉を
啖
(
くら
)
い、
臂
(
ひじ
)
に二石の弓を
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
滞留のあまりに久しければ、さまざまの
係累
(
けいるい
)
もやあらんと、相沢に問いしに、さることなしと聞きて
落
(
お
)
ちいたりと
宣
(
のたも
)
う。
舞姫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
たまたま
大朝
(
だいちょう
)
の
鍋平朝臣
(
なべひらあそん
)
、一日、私に
宣
(
のたも
)
うよう、あの亀はどうした、おしいもんや、一つそれを市民博物館へ寄附したらどうやとの事で、私も直に賛成した。
めでたき風景
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
天竺
(
てんじく
)
は
仏陀迦耶
(
ぶっだがや
)
なる
菩提樹
(
ぼだいじゅ
)
下に於て、過去、現在、未来、
三世
(
さんぜ
)
の実相を
明
(
あき
)
らめられて、
無上正等正覚
(
むじょうしょうとうしょうがく
)
に
入
(
い
)
らせられた大聖
釈迦牟尼仏
(
しゃかむにぶつ
)
様が「因果応報」と
宣
(
のたも
)
うたのはここの事じゃ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
猿は
礑
(
はた
)
と地に
平伏
(
ひれふ
)
して、
熟柿
(
じゅくし
)
臭き息を
吻
(
つ
)
き、「こは
何処
(
いずく
)
の犬殿にて渡らせ給ふぞ。
僕
(
やつがれ
)
はこの
辺
(
あたり
)
に
棲
(
す
)
む
賤
(
いや
)
しき山猿にて候。今
宣
(
のたも
)
ふ黒衣とは、僕が無二の友ならねば、元より僕が事にも候はず」
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
「アアモウ解ッた解ッた、何にも
宣
(
のたも
)
うナ。よろしいヨ、解ッたヨ」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
諸農の仏事供養の時汝壇を
浄
(
きよ
)
めるの職にあれば供養の品々を受用して
好
(
よ
)
からずやと
宣
(
のたも
)
うなどその事もっぱら家猪に係り、猪八戒は豕で野猪でないと証明する。
十二支考:10 猪に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「よしや
富貴
(
ふうき
)
になりたもう日はありとも、われをば
見棄
(
みす
)
てたまわじ。わが病は母の
宣
(
のたも
)
うごとくならずとも」
舞姫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
かくて御料の
猟場
(
かりば
)
に着くと、
許田
(
きょでん
)
二百余里(支那里)のあいだを、十万の
勢子
(
せこ
)
でかこみ、天子は、
彫弓
(
ちょうきゅう
)
金鈚箭
(
きんひせん
)
を御手に、駒を野に立てられ、玄徳をかえりみて
宣
(
のたも
)
うた。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
三番鳥にて立つなどと相図を極めて敵もその相図を知らざるの徳あり、これを三の重宝と立てしなりと
宣
(
のたも
)
うと見え、吉田久左衛門陣中に鶏を飼いしを、時を知るべき心掛け奇特なりとて
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
すでに禁門を犯してなだれこんだ魏兵は、
甲
(
よろい
)
を着、
戈
(
ほこ
)
を持って、南殿
北廂
(
ほくしょう
)
の
苑
(
にわ
)
に満ちみちていた。帝は、いそぎ朝臣をあつめて、
御眦
(
おんまなじり
)
に血涙をにじませ、悲壮な玉音をふるわせて一同へ
宣
(
のたも
)
うた。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「汝、漢朝の乱状に義をふるって、朕にあわれみを思え」と、
宣
(
のたも
)
うた。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「かいなきことを
宣
(
のたも
)
うな。藩中に人なきものならいざ知らず——」
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、
宣
(
のたも
)
うた。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“宣(
宣下
)”の解説
宣下(せんげ)とは、天皇の命令を伝える公文書を公布することである。
(出典:Wikipedia)
宣
常用漢字
小6
部首:⼧
9画
“宣”を含む語句
宣言
宣教師
宣告
宣伝
御託宣
宣命
宣傳
宣示
本居宣長
託宣
院宣
名宣
宣長
万里小路宣房
宣言書
詫宣
宣叙調
宣給
宣王
惟宣
...