トップ
>
孫悟空
>
そんごくう
ふりがな文庫
“
孫悟空
(
そんごくう
)” の例文
そうして、勇敢にして
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
な
聖天大聖
(
せいてんたいせい
)
孫悟空
(
そんごくう
)
や、
怠惰
(
たいだ
)
な楽天家、
天蓬元帥
(
てんぽうげんすい
)
猪悟能
(
ちょごのう
)
とともに、新しい
遍歴
(
へんれき
)
の途に上ることとなった。
悟浄出世
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
足と
腰
(
こし
)
の
骨
(
ほね
)
を二つ三つたたくと、
孫悟空
(
そんごくう
)
が
急用
(
きゅうよう
)
にでかけたように、燕作のからだは鳥居のまえから見ているうちに小さくなっていった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ギリシャ神話に
翅
(
はね
)
の生えた靴を穿いている神様があります。西遊記の
孫悟空
(
そんごくう
)
は
觔斗雲
(
きんとうん
)
に乗って一瞬に千里を走るのです。速度の夢ですね。
偉大なる夢
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
懷
(
ふところ
)
から白磨きの十手、
袂
(
たもと
)
からはくり出す
捕繩
(
ほじやう
)
。七つ道具をふり
翳
(
かざ
)
した八五郎は、
孫悟空
(
そんごくう
)
のやうにをめき叫んで飛かゝるのです。
銭形平次捕物控:156 八千両異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
世界の
隅隅
(
すみずみ
)
に照明を与えて人人の眼光をくらましている日本の様が、
孫悟空
(
そんごくう
)
のように電光石火の早業を雲間でしているに相違ないと思われた。
厨房日記
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
▼ もっと見る
生一本
(
きいっぽん
)
の酒を飲むことの自由自在、
孫悟空
(
そんごくう
)
が雲に乗り霧を起こすがごとき、
通力
(
つうりき
)
を持っていたもう「富豪」「成功の人」「カーネーギー」「なんとかフェラー」
号外
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
殊にそのなかの
孫悟空
(
そんごくう
)
は、わたしが
申歳
(
さるどし
)
の生まれである因縁から、取分けて
寵愛
(
ちょうあい
)
しているわけです。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「右六名のうち、
孔雀
(
くじゃく
)
の
扮装
(
ふんそう
)
は最も醜怪なり。馬肉をくらいたる
孫悟空
(
そんごくう
)
の
如
(
ごと
)
し。われらしばしば忠告を試みたるも、更に反省の色なし。よろしく当道場より追放すべし。」
パンドラの匣
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
妖女
(
ようじょ
)
か
孫悟空
(
そんごくう
)
を主人公とした夢幻的で
物凄じい
(
ウイヤド
)
紙芝居が出来たなら、一度見たいものである。
簪を挿した蛇
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
孫悟空
(
そんごくう
)
のなんとか棒と同様にきわめて精巧な科学的内容をもっていたものと思われる。
ステッキ
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
与八を
猪八戒
(
ちょはっかい
)
として、米友を
孫悟空
(
そんごくう
)
に見立てることは、やや巧者な見立て方であるけれど、与八は八戒よりも大きく、米友は悟空よりも小さいくらいの比較でなければなりません。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
この洋杖こそ
孫悟空
(
そんごくう
)
の
如意
(
にょい
)
の棒ではないが、学士自慢の七つの仕掛のある
護身杖
(
ごしんづえ
)
であった。いま流れだした
光芒
(
こうぼう
)
は、その杖の先に仕掛けた懐中電灯の光であったことは云うまでもない。
地球盗難
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
孫悟空
(
そんごくう
)
じゃござんせんが、
早足
(
はやあし
)
の燕作、一番あとからかけつけましても、こういう
筋斗雲
(
きんとうん
)
がございますから……へへへへことによると、あとからいって
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あんなにいうんだから、仲間にしてやってくださいよ。桃太郎だって犬、猿、
雉子
(
さじ
)
の家来が三人、辻講釈できくと、西遊記の三蔵法師にもけらいは三人、
孫悟空
(
そんごくう
)
に
猪八戒
(
ちょはっかい
)
に
沙悟浄
(
さごじょう
)
」
幻術天魔太郎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そして
孫悟空
(
そんごくう
)
のいた時代がそう遠い昔とは感ぜられなかった。
『西遊記』の夢
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
こいつアすてきだ、淡路島が足もとへ来ていやがる、
孫悟空
(
そんごくう
)
様がきんと
雲
(
うん
)
に乗って行っても、こう早くは淡路へ着くめえ。どれ、だんだん東へ歩こうか……見える見える天王寺が。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
手には一
振
(
しん
)
の棒をかいこみ、
斉天大聖
(
せいてんたいせい
)
孫悟空
(
そんごくう
)
が、雲を
翔
(
か
)
けるにさながらの
態
(
てい
)
だった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
孫
常用漢字
小4
部首:⼦
10画
悟
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
空
常用漢字
小1
部首:⽳
8画
“孫”で始まる語句
孫
孫子
孫乾
孫堅
孫策
孫呉
孫一
孫権
孫娘
孫女