をなご)” の例文
うでありませう。お前樣まへさまこれからひにおいでなさらうとふ、をなごかたは、裾模樣すそもやうに、にしきおび緋縮緬ひぢりめん蹴出けだしでも。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それわかればこそまをすのなり、あのじんへとひます……てますか、わたしが。……つても大事だいじない。けて爾々しか/″\とおひなされ。お前樣まへさまをなごひに
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
しかも、先方さきは、義理ぎり首尾しゆびで、差當さしあたつてはわるところを、お前樣まへさま突詰つきつめて、つて、かきへいも、押倒おしたふ突破つきやぶる、……ちからで、むね掻毮かきむしるやうにあせるから、をなごせまつて
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)