“婦(をなご)” の例文
何(ど)うでありませう。お前樣(まへさま)。此(これ)から逢(あ)ひにおいでなさらうと云(い)ふ、其(そ)の婦(をなご)の方(かた)は、裾模樣(すそもやう)に、錦(にしき)の帶(おび)、緋縮緬(ひぢりめん)の蹴出(けだ)しでも。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
其(それ)が分(わか)ればこそ申(まを)すのなり、あの人(じん)も言(い)へと言(い)ひます……當(あ)てますか、私(わたし)が。……知(し)つても大事(だいじ)ない。明(あ)けて爾々(しか/″\)とお言(い)ひなされ。お前樣(まへさま)は婦(をなご)に逢(あ)ひに行(ゆ)く
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
然(しか)も、先方(さき)は、義理(ぎり)、首尾(しゆび)で、差當(さしあた)つては間(ま)の惡(わる)い處(ところ)を、お前樣(まへさま)が突詰(つきつ)めて、斷(た)つて、垣(かき)も塀(へい)も、押倒(おしたふ)し突破(つきやぶ)る、……其(そ)の力(ちから)で、胸(むね)を掻毮(かきむし)るやうにあせるから、婦(をなご)も切(せま)つて
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)